頑張りすぎると、頑張らない人が許せなくなる?:本当に許せないのは誰なんだろう【ココロノマルシェ】

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【主夫希望な彼】

相手の弱音を受け入れられないのは、それくらい自分が弱音を吐かずに頑張ってきたから。

頑張り屋さんほど、自分の気持ちを置き去りにしたまま、思考的に自分を奮い立たせてしまい、気付かないうちに無理を積み重ねてしまうようなことがあります。

相手のことも自分のことも許せるように、まずは自分の頑張りをしっかり労って、自分の弱音を受け止めてあげて欲しいのです。

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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!

主夫希望な彼
こんにちは。 私は婚活の末に今の彼と出会い、付き合って1カ月になります。 仕事が好きな私は、土日も仕事をしていても予定を...

こんにちは。

私は婚活の末に今の彼と出会い、付き合って1カ月になります。

仕事が好きな私は、土日も仕事をしていても予定を合わせてくれ、仕事を頑張っている様子の彼が仕事の相談に乗ってくれ、また彼の収入が自分と同じくらいというところも大きな魅力的なポイントでした。

しかし、ある日話していたら仕事をそんなふうにバリバリ頑張りたい奥さんだったら、僕は仕事に疲れてきたし、主夫になってもいいかなと思うと言われ、驚きのあまり何も反応出来ませんでした。

私は仕事について話し合いたいし、お金を稼いで使って循環させていきたい(彼は割と質素に暮らしています)、っていうか仕事に疲れたから主夫っていう逃げるような発想が気に食わん!と鼻息荒くなり、あれ?この人違ったのかな?と一人で思い悩んでいます。

男女は平等にとか口では言いつつ意外と男は仕事を頑張るもの!という考えが自分に根付いてるんだなぁと思ったり、彼も仕事を頑張りたいと言って私を期待させといて酷いなぁと思ったり、なんだか自分を責めたり彼を責めたりしているので、こんなときの心の整理を教えてほしいです!

よろしくお願いします☆

(ゆいさん)

「自分らしさ」をとことん追求する、ライフワーク研究家サトヒです!

仕事に対する価値観の違いに、「あれ?」と思うようなことがあったということですね。

付き合って1ヶ月とのこと、まだまだお互いをよく知らない部分もあるだろうし、こうあって欲しいという相手への期待の隙間から、お互いの本質を探っているような時期かもしれませんね~!

きっと、相手に良く思われたい気持ちもあって、お互いに遠慮してる部分もあるんじゃないでしょうか?

そこは、これからどんどん本音を出し合って、ぶつかりながら関係性を磨いていく時期だと思うので、焦らずじっくりお互いに向き合っていけたら良いのではないかな、と思います^^

まぁ、彼の「主夫発言」がどこまで本気かというのも、本人に聞いてみないとわからない部分もありますが

疲れた時にちょっと弱音を吐いてみたって感じなんじゃないかな?と、私は感じました。

ちなみに私は、「専業主婦/主夫」がそこまで楽な仕事だとは思わないのですが

毎日満員電車で通って、職場では上司に怒られたり、締め切りに追われたり、なんてことを延々と続けていると

「家にいられていいな~」

「時間を自由に使えていいな~」

「一人でマイペースに過ごせていいな~」

なんて風に思うようなことはあると思うんです。

ちょっと休んで、マイペースに過ごしたい。

あまり人と関わらず、家でゆっくりしたい。

実際にそれをやるかどうかは別として、今の現状が嫌になった時に、心理的な逃げ場として違う生き方を妄想するなんてことは、普通にあるもんじゃないでしょうか。(私は多々あります、えっへん)

ゆいさんはどうでしょう?

たまには、そんな時があったりしませんか?

もちろん仕事が大好きで、土日も働くのが苦じゃなくて、お金をしっかり稼いで、使いたいように使って、経済を回せている自分を誇りに思っているのだろうし、好きなんだと思うんです。

でも、やっぱり人間頑張り続けるのは無理なんですよね。

気持ちのアップダウンも、体調のアップダウンもあるのが自然。

特に女性だったら、毎月生理があってホルモンバランスも変化するので、常に毎日一定の調子で頑張り続けるって、根本的に無理な生き物なんです。

私は、ゆいさんのこの言葉が気になったのですが

>仕事に疲れたから主夫っていう逃げるような発想が気に食わん!

もしかしたら、ゆいさんは自分がちょっと辛いな、疲れたな、なんて思うようなことがあっても

「いやいや、そんな甘いことを言っちゃいけない」

「みんな頑張ってるんだし、私も頑張らなくちゃ」

「落ち込んでる場合じゃない」

「こんな風に弱いことを考えてる自分はダメだ」

「社会人たるもの、バリバリ働かなくては」

などなど、ヘトヘトな自分に鞭打って、頑張り続けてたりしませんか?

疲れたからって、逃げるような発想をしてはいけないと、自分に厳しく接しているような部分はありませんか?

頑張り屋さんほど、自分の気持ちを置き去りにしたまま、思考的に自分を奮い立たせてしまい、気付かないうちに無理を積み重ねてしまうようなことがあるのです。

自分のルールを、無意識に相手にも求める

心理学用語で「投影」っていうのがあるのですが(根本先生のブログにも出てきますね)

距離感が近い関係性ほど、そして自分にとって大事な価値観ほど、相手と共有したい、同じ考えであって欲しいと無意識に期待しやすいものなんですね。

特にパートナーシップは”鏡”なんて風にも言われますので、無意識的に「自分=相手」と捉えてしまい、自分の考えを相手が持っていて当たり前と思いやすいのです。

自分に対して厳しい人は、他人にも厳しくなりますし

自分を許せない部分が多い人ほど、他人に対しても許せないことが増えます。

パートナーシップでは、その傾向がより顕著に現れます。

それが、巷で問題になる「価値観の不一致」なのですが、価値観なんて一緒なわけないのに、無意識に一緒であって欲しい・あるべきと思っちゃうから、それが問題になるんですね。

ですので、彼の「主夫になってもいい」発言を、ゆいさんは「逃げるような発想」と解釈しているところに、ゆいさん自身の考えというか、思い込みのようなものがあると思うのです。

それは、ゆいさんがおっしゃるように、「男は仕事を頑張るもの」という価値観かもしれませんし

もしかしたら、「女も男と肩を並べるくらい頑張らなければいけない」という気持ちもあるのではないかな?と、私は思いました。

そのような意識で日頃から頑張って、甘えないように、弱音を吐かないようにして

「仕事が好き」「楽しいから頑張ろう」と自分に言い聞かせて

たまに顔をのぞかせる

「ちょっと疲れたな」

「休みたいな」

「のんびりしたいな」

「私だって、たまには好きなことしたいな」

なんて気持ちを、感じないようにしている部分があるのではないでしょうか?

だとしたら、その抑圧した「甘えたい」「休みたい」という気持ちをパートナーが素直に表現しているからこそ、それに対しすごく感情的になってしまうのかもしれません。

つまり、

>彼も仕事を頑張りたいと言って私を期待させといて酷いなぁと思ったり

ということなので

「私がこんなにバリバリ頑張ってるんだから、同じように頑張ってよ。てか、私以上に働いてよ。だって、男でしょ?」

そんな風な期待が、彼に対してあるのかもしれませんね。

というわけで

>なんだか自分を責めたり彼を責めたりしているので、こんなときの心の整理を教えてほしいです!

ということへのひとつのお答えは

「You!本当は休みたいの、認めちゃいなよ!」

ということです。(ジャニーさん風)

自分の弱音を受け止めてあげよう

ま、結局のところ「ゆいさんは頑張りたくない人にイライラしちゃうくらい、よく頑張ってる」ってことなんですが。

それを、自分であまりよく認められていないんじゃないかなぁ?って思うんですね。

基本的に自分のキャパ内でできることって、自分にとっては当たり前にできてしまうことなので、そのすごさって自分では自覚しにくいものです。

でも、平日も土日も自分の時間を削って働いて、「仕事好き!」って胸を張って言えちゃうって、それって誰にでもできることではありませんよね?

そんな自分の才能はしっかり認めつつも

「人間だもの、たまには休みたい時だってあるよね!弱音を吐きたい時だってあるよね!」

と、まずは自分に許可を出してあげて欲しいのです。

「疲れたな」

「休みたいな」

「ゆっくりしたいな」

「仕事行きたくないな」

「寝ていたいな」

「好きなことしたいな」

こんな言葉を口にしてみたら、ゆいさんはどう感じますか?

いつもそんな気持ちを我慢して頑張っているのだとしたら、心がざわっとするかもしれません。

ざわっとすることがあるなら、「そう感じてもいいよ」と自分に許可を出してあげてください。

すると、少し肩の荷が下りるような感覚を感じられるかもしれません。

必死で”しなければいけないこと”を追い続けていると、人は自分が”したいこと”を忘れてしまいがちです。

ですので、頑張っている人ほど、ほんの些細なことでもいいので

「本当はどうしたい?」

というのを、普段から自分の心に問いかける習慣を持ってみて欲しいのです。

そして、そこで出てきた思いにひとつひとつ「OK!」を出してあげるのが、自己肯定でもあるんですよね^^

パートナーを通じて、自分を見つめ直してみると、自分の枠が広がる

先ほども言ったように、パートナーは鏡なので

相手に対して感情が動く時は、それに関連する思い込みやルール、自己否定などが、必ずと言っていいほど自分の中に眠っています。

それは、自分でも忘れていた傷に、塩を塗りこまれるようなものなのですが

そんな時は「塩を塗るのが悪い」と相手の言動を責めるのではなくて、まずはその傷を自分でちゃんと癒してあげるのが重要なのです。

パートナーシップって近い存在なので、そういう自分の傷や思い込みを嫌と言うほど見せつけられますし、気付かされるものです。

まだ知り合って1ヶ月、これからもし結婚するとしたら、もっともっと長い時間を共にしていく相手ですよね。

きっと、今回のお悩みも、二人の関係にとっては”序章”のようなものだと思うのです。

だけど、これからどんな問題が起こったとしても、その都度自分の本音と向き合っていけば、今までの凝り固まった自分の価値観を広げることができますし

自分にとっての理想的な、居心地の良いパートナーシップを、自分自身の手で築いていけると思うのです。

今、ゆいさんが相手の考えを責めるような気持ちがあるのだとしたら

それはそれくらいゆいさんが毎日仕事を頑張っているという証拠なんです。

だから、「相手を責めちゃう自分」を責めるのではなく

「私って、毎日よく頑張ってるなぁ!」

という労いの方に、意識を向けてあげてください。

そして、頑張ってる自分に、好きなことをさせてあげる時間を作ってあげてください。

弱音を吐きたい自分がいたら、全面的に味方してあげてください。

そうやって自分の内面が癒されていくことで、相手の言動によって自分の心の痛みが疼くようなことは減っていくはずですし

相手の言動のありのままを認められるようになっていくはずです^^

ゆいさんにとって、居心地の良いパートナーシップを築いていけることを祈っていますね!

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