他人軸になってしまうのは、不安が強いから。
そして、不安が強ければ強いほど、思考的に方法論を追い求めやすくなります。
だけど、思考的に考えれば考えるほど、感情はどんどん置いてけぼりに。
手放すことは、手段でなく結果だと思うので、まずは自分を立て直すこと、安心させることに全力を尽くしてあげて欲しいのです。
夫が不倫をし、出て行き、女宅にいます。別居が始まり、2年程です。
どん底にまで落ちた自信を取り戻そう、また、他人軸を直そうと、奮闘中です。
同時に離婚は考えられない為、夫に対して、文句は言わず、愛を伝え続け、必要な存在であると伝え続けています。
そんな中、いつもいつも熟睡出来ず、不安が拭えません。不安は、夫とはやり直すことは出来ない、家族という大切なものが、取り戻せないかもしれない、経済的な不安かと思います。
全ての行動が、「夫からの好意的な反応を得るため」にやっているから、不安が拭えないのかもしれません。
自分が伝えたいから伝える、連絡する。
自分が家族を諦めたくないから、夫が必要だと伝え続けている。→でも、夫が必要としてくれず、苦しくなる。不安を手放したい。
それには、夫を放っておき自分に集中。夫を手放すワークが必要なのでしょうか?どのように、手放せば良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。(Jさん)
Jさん、辛い胸のうちを、ここで打ち明けてくださって、本当にありがとうございます。
これがもし対面セッションだったなら、私はなによりも先に、Jさんのことをぎゅーっとハグして、「よく頑張ってきましたね」ってお伝えするだろうなって思いました。
Jさん、2年間も不安な思いを抱えてきて、辛い思いをしてきましたね。
寂しい気持ちもたくさん感じてきただろうし、女としての自尊心も傷ついてしまっただろうし、旦那さんに対し、いっぱいいっぱい怒りたい気持ちだってあったのだと思うのです。
でも、そんな気持ちをぐっと堪えてでも、関係修復のためにできることを、これでもかってほど、頑張ってきたんじゃないかと思うのです。
そしてそれは、とても孤独な戦いだったと思います。
不安で不安で、ゆっくりと眠ることもできない日々が続いているとのこと・・・Jさんの身体がとても心配です。
>どん底にまで落ちた自信を取り戻そう、また、他人軸を直そうと、奮闘中です。
そんな風に思えたこと、それはとてもとてもステキなことだと思います。前を向いていこうと、心に決めて動き出したということですよね。
でも、今一番Jさんが必要としているのは、休息なのではないではないかと、私は感じました。
Jさん自身もおっしゃっているように、
>全ての行動が、「夫からの好意的な反応を得るため」にやっているから、不安が拭えないのかもしれません。
それって、元々不安があるから、その不安を消そうと頑張って、新たな不安を積み重ねているような状態だと思うのです。
現状をどうにかしようともがきながらも、心は常に不安の方に焦点が当たっているので、逃げても逃げても不安が追いかけてくるような状況だと思います。
>自分が伝えたいから伝える、連絡する。自分が家族を諦めたくないから、夫が必要だと伝え続けている。→でも、夫が必要としてくれず、苦しくなる。
今、Jさんは旦那さんの心を取り戻そうとしているので、必然的に「依存側」になってしまっているんですね。
そういった依存状態での自分軸って、やっぱり難しいものだと思うのです。
ちなみに、自分の行動が自分軸か他人軸かって、相手の反応が気になるか、気にならないかで見分けることができます。
自分軸でやることは、「やりたいからやった、以上。」で、すっきりと割り切ることができます。
しかし、相手が自分の行動を喜んでくれるかとか、そんな自分を必要としてくれるかとか、自分の行動に対する相手の出方が気になるということは、軸が他人に振れてしまっているということなんですね。
厳しいことを言うようですが、今どんなに自分軸で行動しようと思っても、旦那さんを手放そうとしても、こんなにも不安がある状態では、結局どの行動も、旦那さんを取り戻すための”手段”にしかならないのではないかと思うのです。
今、Jさんが本当の意味で自分軸でできること、それは「自分を愛すること」、それだけなのではないでしょうか。
それはつまり、自分を否定したり、将来を悲観するのを一度お休みして、少しでも心と身体が安心して休息できる方法を探すことだと思うのです。
Jさんはおそらく、「自分に女としての魅力がなかったからじゃないか」とか「もっと彼のためにしてあげられることはあったんじゃないか」とか、自分の過去の行いを振り返りながら、いっぱいいっぱい自分を責めてきたと思うのです。
だけど、自分を責めれば責めるほど、自分の愛情タンクは枯渇していきます。
そうなればなるほど、外側から愛情を補給するために、依存的になって相手に愛を求めてしまいます。
そして、思う通りに愛情が補給できないことで、どんどん自信が失われ、不安は増大してしまうものなんですね。
だからまずは、自分で自分を、少しでも安心させてあげて欲しいのです。
旦那さんから愛を補給しようとするのではなく、自分で自分のタンクに愛を補給してあげるんです。
不安なときは、身体を温めると良いそうです。温かい布団にくるまったり、温かいお風呂にゆっくりと浸かってみてください。
また、柔らかくふわふわした感触は安心感につながるそうです。なにか、自分が心地よいと感じられるものを見つけて、触れてみてください。(スヌーピーでいうライナスの毛布のようなものです)
心を赦せる友人がいたら、他愛のない話をしながら、側にいてもらいましょうね。
今のJさんは、欲しい気持ちを我慢して、旦那さんに与え続けようとしているので、言わば愛情の飢餓状態になってしまっているのです。
まずは、そのカラカラになってしまった自分の心を、自分で大切に暖め、潤してあげてください。
私は、パートナーシップには自分の内面が強く反映されるものだと思っています。
つまり、旦那さんの今の反応は、Jさんが自分に対して行っていることの現れなんです。
Jさんは、Jさんに対して好意的な反応をしてあげられていますか?
旦那さんからしてもらいたい愛され方で、自分を愛してあげられていますか?
「愛して欲しい」
「必要として欲しい」
「大切にして欲しい」
もし、Jさんの大切な人がそんな気持ちを抱えているとしたら、Jさんはどんな方法でその気持ちを満たしてあげようとするでしょうか?
愛してるよ、大切に思っているよ、あなたが必要だよ、と言葉をかけてあげますか?
何も言わずに、抱きしめてあげますか?
苦しい気持ちを、ただただ聞いてあげますか?
その人の価値や魅力を、一生懸命伝えてあげますか?
今、Jさんが思いついたことを、Jさん自身にしてあげてください。
それが、Jさんの求めている愛情だからです。
今すぐどうにかしたい気持ちで、いてもたってもいられないJさんにとっては、とても遠回りに見える方法かもしれませんが、「急がば回れ」という言葉もあります。
2年間も頑張ってきたのですから、ここで自分を立て直す時間を、少しくらいとってみてもいいんじゃないでしょうか?
これまで旦那さんに向けていたベクトルを、ちょっとだけでもいいですから、自分にも向けてみてください。
自分の内面が愛情で満たされたとき、自然と手放せる気持ちもあるはずですから。
旦那さんを取り戻すためではなく、旦那さんを手放すためでもなく、ただただ自分自身を幸せにするために、自分に愛を注いでみてください。
Jさんが自分を愛する気持ちを思い出し、安心できるようになることを祈っています。
そして、なによりもゆっくりと眠れますように。(睡眠不足は、美肌の大敵ですよー)
そうやって、自分をしっかりと立て直してから、ご主人とこれからどうしていきたいのかを考えても遅くはありません。
またご報告お待ちしていますね!
ご相談、ありがとうございました。
コメント