【身内に優しく他人に厳しい人】
自分がイライラする相手というのは、「自分が禁止していることを、普通にやっちゃっている人」ということが多いのです。
まずは、イライラしちゃう自分を受け入れること、そして、その相手を無理に好きになろうとしないこと。
その上で、相手と自分の線引きをしっかりして、自分のできること…つまり自分の才能や魅力をしっかりと受け取ったら、理解不能だったはずの相手が、自然と気にならなくなるかもしれません。
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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!
いろんな人がいることは承知ですが、私に理解できないのが自分に甘い人。
そしてそういうタイプは総じて身内に優しく他人に厳しいと感じることが多いです。
私はつい助けたい症候群が発動し、そんな人を助けてしまうことがあるのですが、「ラッキー」くらいしか感じていない上、要求がどんどん増していきます。
そして私が「犠牲はやめよう!」と助けるのをやめると怒ったり、私を悪くいうのがウンザリです。
そのくせ自分の親、兄弟、子供には最優先で尽くす感覚が理解不能です。
そんな人とは距離をとってはいますが、理解すれば私の気持ちがザワザワしなくて済むのにと最近感じます。
もうイライラしたり、誰かと諍うのがイヤなんです。
良い見解をお願いします!
(アーリさん)
確かに、世の中色々なタイプの人間がいるものですが、自分のツボに入りやすいというか、どうしても好きになれないタイプっていますよね~
もちろん私にもいますし、誰にでも一人や二人はいるんじゃないでしょうか。
女性だと「生理的に受け付けない」という、理屈では説明のできない「嫌いなタイプ」もいたりしますしね。(笑)
人間、好き嫌いがあるのはどうしようもないので、それはそれでしょうがないと受け入れるのは、まずひとつ大切なことだと思うのです。
ですので、まずは「誰かを嫌だと感じている自分」をありのままで受け入れること、そして無理に好きになろうとしないということは、自分の心の持ち方として結構大事な部分ではないかな?と個人的には思っています。
ただ、何かに対して感情的に反応してしまう場合というのは、自分の内面に何かしら反応する種がある、と考えるのが心理学的な考え方なので
なぜ、アーリさんが「自分に甘い人」に対して、無性にイライラしてしまうのかを考えてみたいと思います!
基本的に、人が他人に対してイライラする場合、その相手が「自分が禁止していることを、普通にやっちゃってる人」ということが多いのです。
意識的に「そうしたい」と思っているつもりはなくとも、実は「そうできるならそうしたい」と思っている自分がどこかにいて、それを思考によって「そんなことをするべきではない」と強く禁止しているようなことも含みます。
ですので、アーリさんが「自分に甘く、他人に厳しい人」に対して嫌悪感を抱くのであれば、アーリさんの中に「自分には厳しく、他人には優しくあるべき」という真逆のモットーがあったりするのかもしれません。
そして、「自分のことも大事にしたい」とか「自分の気持ちを優先させたい」と思うようなことも、心のどこかにはあるのかもしれません。
そんな自分に鞭打って、いつでも「他人に優しくできる自分」を、自分に課しているような部分があったりしないでしょうか?
>私はつい助けたい症候群が発動し、そんな人を助けてしまうことがあるのですが
と、ご自身でも書いていらっしゃるので、常に誰かを優先して、自分を犠牲にしてでも助けなければ、と思うようなこともあるのかもしれません。
それはつまり、そのくらいアーリさんが、愛情豊かで、優しい、思いやりのあるタイプということなんですけどね。
>「ラッキー」くらいしか感じていない上、要求がどんどん増していきます。
それにも関わらず、アーリさんの苦労も露知らずか、感謝どころか要求ばかりがどんどん増える始末では…そりゃ、イライラするってもんです。
こんにゃろ!!って感じですよね~。
そんな風に思ったとしても、全然おかしなことではないですよね。
>そのくせ自分の親、兄弟、子供には最優先で尽くす感覚が理解不能です。
とありますが、おそらくですが、「自分に甘い=自分優先」のタイプからすると、「自分の身内=自分自身」でもあるので、自分が大切なものを優先しているという意味では、同じなのかもしれません。
ある意味、とても自分軸な生き方なんですけどね。
普段から自分を抑えて他人に合わせるタイプからすると、とてもワガママに見えてしまうかもしれませんね。
>そんな人とは距離をとってはいますが、理解すれば私の気持ちがザワザワしなくて済むのにと最近感じます。
アーリさんが、そういう人たちと距離をとって、なるべく関わらないようにする、というのはとても良い選択肢だと思います^^
ただ、相手に対してイライラしなくなるために必要なのは、「理解」よりも「距離感」なのではないかな、とも感じましたが、いかがでしょうか?
きっと、アーリさんは思いやりが強いタイプなので、これまでも一生懸命、イライラする相手を理解しようと頑張ってこられたと思うんです。
自分がイライラするのが悪いのだから、どうにか相手を理解して、イライラしない自分になって平穏に生きていきたい…と、あれこれ試されてきたこともあるのではないでしょうか。
でも、理解できないなら理解できないで、しょーがないですよね。
そもそも、生き方も価値観もポリシーも、全く違う相手です。
わからなくて当然だし、わかろうとしなくても良いと思うんです。
ただ、「そういう生き方もあるんだな、私は好きじゃないけど」と心理的に距離を置くことさえできれば、アーリさんの気持ちも少しは和らぐこともあるのではないかと思うのです。
つまり、相手と自分の線引きですね。
「自分は自分、他人は他人」ってやつです。
ある程度距離を置いて、利害関係のない位置まで離れることができれば、意外と心は平穏でいられるものだと思います。
ちなみに、もし相手がアーリさんに教えてくれていることがあるのだとしたら、それは一体なんだと思いますか?
私は、「もっと自分を優先して、自分の事を大切にしてもいいんだよ!」ということではないかなと思うのです。
アーリさんは、その愛情深さのおかげで、意識的に「犠牲をやめよう!」と強く思わない限り、無意識に自分じゃない誰かのために全力を尽くしてしまうのだと思うんです。
そうしたい気持ちもあるし、そうしなければという使命感もあるのかもしれません。
ただ、それは時に、自分を苦しめる結果にもなってしまうわけですよね?
全力を尽くしても報われなかったり、感謝してもらえなかったり、むしろ責められたり…
それって、ちょっと悲しいですよね。
アーリさんにとっては、誰かの助けになることというのは簡単にできてしまうことなので、当たり前のことになりすぎてしまっているのかもしれません。
でも、それって全然当たり前じゃありません。
いわば、天から与えられた才能なんです。
だから、そんな自分の相手を思いやれる能力や、誰かのために全力を出せる才能に自信を持って、「よくがんばってるね、私!」って労ってあげて欲しいんです。
そして、自分が当たり前にできることは、誰にでもできることではないのです。
ある意味、「自分に甘く、他人に厳しい」タイプの人というのは、周りに与える心の余裕がないんですよね。
自分の愛情タンクがカラカラで、人から奪うことばかり考えてしまう。
それくらい、愛されたいと飢えている人たちなのかもしれません。
アーリさんは、大きな愛情タンクを持って生まれてきたので、どんどん誰かに自分の愛を与えることができてしまうけど、犠牲になるほど与えてしまっては、自分のタンクまでカラカラになってしまいますよね…
そうすると、やはり気持ちよく誰かを助けることもできなくなりますし、報われないことに腹が立ったりしてしまうものなのです。
ですので、もちろん自分に余裕がある時はその才能を惜しみなく発揮して頂いても良いと思うのですが、ちょっと余裕がないな~とか、疲れているな~とか、与えすぎてなんだか損してるな~と感じるような時は
ちょっと他人に与えるのはお休みして、自分最優先で、自分の心を満たすことをしてあげて欲しいなあと思います。
「自分が幸せじゃないと、自分の大切な人が幸せになれません。まずは自分が幸せになって、その幸せを周りにおすそ分けしてください。」
そんなことを、お師匠様も言っておられました。
ですので、まずはアーリさんが幸せを感じられるように、笑顔でいられることを最優先してください。
そして、あふれ出た幸せを周りの人にもおすそ分けしてあげてくださいね!
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