【つい何事も「できるかできないか」で判断してしまいます】
子どもの頃によく言われてきた言葉は、無意識の深いところにインストールされてしまうものです。
それでも、お父さんを安心させようと、お父さんに愛してもらおうと、「こんなこともできない人間」ではないことを証明しようと、頑張ってきたのかもしれません。まずは、当時感じていた欲求を受け止め、傷ついた心に優しく寄り添ってあげましょう。
それを続けることで、心が癒されていけば、自分が自分にするのと同じように優しく接してくれる、理想のパートナーにも出会えるはずですよ!
******************
ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!
はじめまして。
根本さんのブログを長年読みあさっております。私は46歳でバツ2、子どもなしです。
いまは好きな人はいなくてこれといって夢中になれるような趣味もありません。
今度こそ幸せなパートナーシップを築きたい!と思っているんですが、
自分のことも人のことも「何ができるかできないか」ってめちゃめちゃ能力で人を判断してることに気づきました。
なので、仕事をどれだけやっても「まだあれもこれもできてない」と自分を責めてしまったり、「あの人はこんな事もできないのね」って人を見下したりで毎日が疲れてしまいます。
父がまさにそんな人でよく「お前はこんなこともできないのか!」と言われて育ちました。
なのでつい仕事ができそうな人にばかり目がいってしまいますが、本当はそういう人ではなくて一緒にいて楽しい人、楽な人がいいなあと思うようになってきました。
でもそういう人はだいたい結婚しています。
まずは私自身がもっと毎日を楽に暮らせるようになりたいんですけど、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。
どうぞよろしくお願いいたします
(あきさん)
弟子29号サトヒと申します~!
あきさんは、無意識に「できるかできないか」で自分や人を判断していることに気がつかれたんですね!
ちなみに、気がついたきっかけって何かあったんでしょうか?
自分のことって、自分が一番よくわからないものなので、自分のことに気がつくって、それだけでもすごいことだな~と思うのです。
無意識だと、自分にとって当たり前すぎて変えようもないですが、気付いたということは、その思考の癖のようなものを、ついに手放す時期がきたということかもしれませんね!
>今度こそ幸せなパートナーシップを築きたい!と思っているんですが
そうですね、築いちゃいましょう!
そのためにも、
>まずは私自身がもっと毎日を楽に暮らせるようになりたいんですけど、そのためにはどうしたらいいのでしょうか。
ってことですよね。
なにより、自分自身が毎日楽に、楽しく過ごしていれば、自然とその自分に見合ったパートナーに出会えるものだと思います^^
だから、何よりもまずは自分、特に自分の内面を整えていくのが大事だと、私も思います。
幸せなパートナーシップというのは、その結果のひとつでもあるのです。
ご自身でも分析されている通り
>父がまさにそんな人でよく「お前はこんなこともできないのか!」と言われて育ちました。
あきさんの「できるできない」のジャッジを生んでしまった原因のひとつは、お父さんの言動だったんじゃないかな、って思います。
言うなれば、あきさんの頭の中に”過去のお父さん”がイメージとして鎮座していて、自分や他人に対し、何かにつけ「こんなこともできないのか!」と怒鳴りつけているような感じです。
お父さんの言葉が、無意識の深いところにインストールされちゃってるようなものかもしれません。
ちなみに、あきさんが小さい頃、お父さんに「こんなこともできないのか!」って言われて、どんな風に感じていましたか?
「こんなこともできないのか」って、とても否定的なニュアンスを含む言葉ですよね。
子どもが親から否定されたと感じるって、すごく傷つく経験だと思います。
だからあきさんも、とても悲しい思いをしていたんじゃないかなって思うんです。
子どもの頃の親の言葉って、すごい影響力です。
親が「こんなこともできないのか」と言う度に、子どもの頭と心には「お前はこんなこともできない人間だ」というメッセージが浸透していくものです。
だけど、どんなに怖い思いがあったとしても、子どもは親を無条件に愛するものなので、「お父さんに愛されたい」という一心で、「こんなこともできない」自分をどうにかしようと、色々頑張ってきた一面もあるのではないかと思うのです。
「こんなこともできない人間」だと思い込ませられながらも、お父さんを安心させようと、お父さんに愛してもらおうと、「こんなこともできない人間」ではないことを証明しようと、色んなことを頑張ってきたんじゃないかな?って思うんです。
そうすると、どうなるか。
「こんなこともできない自分」を、自分の中から追放しようとします。
それが、自分の”シャドウ”になってしまうんですね。
シャドウとは、”生きられなかった自分”という意味だそうです。
すると、自分が抑圧した、見ないようにしている、いないことにしたい自分が、他人の中に映し出されるようになるのです。
見たくない自分が他人の中に見えるのですから、そりゃ不快ですし、常に「こんなこともできない自分」が出てこないように、頭の中のお父さんに監視されているわけだから、気が休まらないですよね。
そりゃ、疲れますよね・・・。
ですので、まずは頭の中の幻想のお父さんを取り除くために、「こんなこともできないのか!」と言われた事で感じてきた、ネガティブな感情を手放してみるのが大事だと思います。
感情は、感じきらないと消えないものです。封印しても、無くならないものなのです。
ですので、怒りがあるなら怒りを感じ切りましょう。
怒りが解放されると、その奥にある本当の気持ちが見えてきます。その当時の自分の欲求、ニーズに気付くことができるんですね。
できない気持ちをわかってもらえず、寂しかったでしょうか?
愛されていない気がして、悲しかったでしょうか?
きっとたくさん傷ついた気持ちが眠っているはずです。その気持ちに、優しく寄り添って、どんな気持ちも受け止めてあげて欲しいのです。
本当は、できてもできなくても、そのままの自分で愛されたかったですよね。
失敗を非難されるよりも、努力を認めて欲しかったし、優しく励まして欲しかったですよね。
この感情の解放はお恨み帳を使ってもいいですし、一人でやるのが難しければ、カウンセラーの力を借りてみてくださいね^^
感情が解放されていけば、自分が否定した「こんなこともできない自分」の背景を心で理解することができ、赦すことができるようになるはずですから^^
>なのでつい仕事ができそうな人にばかり目がいってしまいますが、本当はそういう人ではなくて一緒にいて楽しい人、楽な人がいいなあと思うようになってきました。
ということですが、あきさんにとって「一緒にいて楽しい人」「楽な人」っていうのは、どういう人でしょう?
できなくても否定しない人?
楽しそうに生きてる人?
何をしても「いいよ!」って言ってくれる人?
失敗したら、なぐさめてくれる人?
あきさんが、どんな人といたら楽しいと感じるのか、楽だなって思えるのか、理想のパートナーの特徴をリストアップしてみてください。
そして、まずは自分に対して、自分がその理想のパートナーになってあげて欲しいのです。
できない自分も否定せず、自分が楽しむことを大切し、何をしても「いいよ!」って言ってあげて、失敗したら「そんなこともあるよね、できないことがあっても大丈夫だよ」って、なぐさめてあげて欲しいのです。
最初は難しいかもしれません。
でも、何度か繰り返すうちに慣れていけば、少しずつ自分への接し方が変わっていきます。
できない自分への否定的な気持ちがなくなれば、できない他人へのジャッジもなくなります。
そうやって、自分に優しくすることを忘れずにいれば、いつか自分に接するのと同じように、自分に優しくしてくれるパートナーが現れますよ!
だから、あきさんがおっしゃるように、まずは自分!なんですね。
あきさんが、過去の心の痛みを癒し、できる自分もできない自分もどちらも同じように愛することができるようになって、毎日を楽に、楽しく幸せに過ごせるようになることを祈っています!
コメント