幸せを遠ざける罪悪感:自分責めの悪夢から目を覚ますには【ココロノマルシェ】

オカン問題

【本当に幸せになれるのでしょうか】

自分が生きている現実は、夢のようなものだという説があります。

もし、今の現実が辛いのなら、それは罪悪感によって悪夢を見せられているせいなのかもしれません。

だけど、自分を許せないのは、他の誰でもなく自分自身なのだと思います。

今ここに存在するということが、本当は愛されてきた証なのだとしたら、その愛を受け取って、「こんな自分」と感じている自分をもう許してあげませんか?

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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!

本当に幸せになれるのでしょうか
私は30歳で誰とも付き合ったことがありません。 今まで素敵な人にも告白されたこともあるのにすべてお断りしてしまいました。...

私は30歳で誰とも付き合ったことがありません。

今まで素敵な人にも告白されたこともあるのにすべてお断りしてしまいました。

どうしても愛を受け取ることが怖いです。

そして、今は誰からも愛されることなく、そして愛することなく一人で暮らしてます。

こんな私が生きてていいのでしょうか。

周りは自己肯定感をあげようとか、幸せになることを決めるとか、許すとか言いますがよくわかりません。

ずっとノートに書いたり、褒めたりしますがうまくいかないことで、余計辛くなります。

今は消えたい。毎日そう思います。お母さんこんな娘でごめんねって思います。情けないです。

(きぼうさん)

弟子29号…もとい、罪悪感カウンセラーサトヒです!

どんな問題も罪悪感に結びつけることで有名です。(嘘です)

きぼうさん・・・こちらの本は、ご覧頂いたことはあるでしょうか?

https://amzn.to/2U2EAG2

マジで、名著です!

愛を受け取るのが怖いのも、自分が生きていることが申し訳ない気がするのも、自分を許せないのも、消えてしまいたくなるのも、りかさんが長い間抱えてきた罪悪感のせいだと思います。

罪悪感があることで何が辛いって、自分を24時間責めまくってしまうのが辛いんです。

自分には大きな罪がある。だから、罰せられなければいけない。

幸せを感じることも、心から笑うことも、誰かに愛されることも、全部許されない。

そんなことを感じようものなら、全力で否定されるんです。

誰に?自分自身に、です。

毎日、四六時中、どこにいても何をしていても責められるような状況で、人は何を感じるでしょう?

「生きているのが辛い、もうここにいたくない。いられない。」

そんな気持ちなのではないかと思います。

だとしたら、りかさんの感じている「もう消えたい」という気持ちも、当然の感覚なのだと思うのです。

つまり、そのくらい自分を否定し、罪を追及し続け、責め立て、追い込んでいるのが、今のきぼうさんの心の中で起こっていることなんです。

できない自分を責めるのは、本当はしたかったと強く思うことがあったから

>お母さんこんな娘でごめんねって思います。情けないです。

きぼうさんの言う「こんな娘」ってどんな娘なんでしょうね?

「こんな娘」のきぼうさんは、お母さんに対して、どんなことをしてしまったと感じているんでしょう。

助けられなかった?

役に立てなかった?

傷つけてしまった?

お母さんに対して、どんな罪悪感を感じているのかは、この文章からだけではわかりませんが、きっと何か自分に至らない部分があって、自分が思うように、お母さんの事を十分に愛せなかったことを、後悔しているのかもしれません。

>こんな私が生きてていいのでしょうか。

自分自身で、自分を生きる価値がある人間だと思えない。

幸せに生きたいけど、自分が生きていていい存在だと思えない。

そんな気持ちが痛いほど伝わってきます。

それは、本当に生き辛く、苦しい状態だと思います。

きぼうさんは、自分がどんな娘だったら良かったと思っているんでしょう?

お母さんに、どんなことができたら、どんな風であったら、きぼうさんは自分を許すことができたのでしょう?

私は、「ごめんなさい」が伝えられなくて、自分を責め続けてしまうことがあるんだと思っています。

「~したかったのに、・・・できなくて、ごめんなさい」

そんな気持ちを、心の中でいいので、お母さんに伝えることはできるでしょうか?

ただし

>ずっとノートに書いたり、褒めたりしますがうまくいかないことで、余計辛くなります。

こう書かれているので、一人でやるのは辛い作業かもしれません。

うまくできないことで、また新たに自分を責める理由を作ってしまうからです。

ですので、あまりに辛くなるのであれば、一人で頑張りすぎないでくださいね。

自分ひとりで罪の意識を長年抱えてきたのであれば、自分だけで自分を許すのはなかなか難しいことだと思うので。

そのような場合は、カウンセラーに頼るなど、他人の力を借りて欲しいなと思います。

ただ…できない自分を責めるのは、本当はしたかったと強く思うことがあったからですよね。

何かをしてあげたい、それは与えるという名の愛です。

与えたかった気持ち…つまり愛が強いからこそ、自分が思うようにできなかったことを悔やむし、責めたくなるのではないでしょうか?

自分を許せないのは、自分自身だけ

お母さんは本当に、きぼうさんを「こんな娘」だなんて思っていたんでしょうか?

お母さんがご健在なら、直接聞いてみるのも良いですし、聞きたくない、もしくは聞けないような状況なら、イメージの中で会話してみるのも良いと思います。

これは私の想像でしかありませんが、きぼうさんのお母さんはきっと、きぼうさんが「こんな娘」と思ってしまう部分も含めて、全部をそのままで許してくれていたのだと思いますよ。

許すもなにも、責める気持ちすらなかったと思います。

全ての物事は必然だと思います。

その当時の自分には、それ以上のことはできなかった、それが自分の精一杯だった、きっとそういうことなのだと思います。

クレヨンしんちゃんの映画に、「クレヨンしんちゃん爆睡ユメミーワールド大突撃」というのがあるのですが(娘の趣味で見ました)

ストーリーはこちら(ネタバレあり)

この映画で出てくるヒロインの女の子「サキちゃん」は、ずっと怖い夢を見続けていました。

サキちゃんは、お母さんをある事故で亡くしてしまったのですが、自分のせいでお母さんが死んでしまったと思い込んで、ずっと自分のことを責めて生きていて

自分の中にいるもう1人の自分が

「あんたのせいでしょ。あんたがおバカなことをしたからママは死んじゃったんだよ。なのに消しちゃうの? ママのこと忘れちゃうの? あんたはずーっと苦しまなきゃいけないの。ママはあんたを恨んでるから!」

そう自分に言い続けているんですね。

そのせいで、自分の心の不安を映し出した夢を毎日見続けて、苦しんでいたのです。

本当は、お母さんはサキちゃんのことを恨んでなんかいなかったし、いつもサキちゃんの存在に救われていました。

だけど、そんなお母さんの気持ちを、サキちゃんは想像することができなかった。

大好きなお母さんを忘れたくない気持ちもあって、罪悪感で自分を縛り付けてもいました。

でも、最後にみさえ(しんのすけの母)が、サキちゃんにこう言うんです。

「親にとって、子供ってのは自分以上なの!そこんとこわかってんの!?嫌われたっていいから、自分の子供を守りたいだけ!それが母親ってもんなの。あなたを憎むわけない!」

その言葉で、サキちゃんはお母さんの本当の思いに気づくことができ、ようやく自分を許すことができ、自分自身に居場所を与えることができたんですね。

そう、自分を恨み、許せずに苦しめてきたのは、お母さんでも誰でもなく、自分自身だったということです。

罪悪感が悪夢を見せ続けている

この世は、ある意味”夢”のようなものだと言います。

自分の思いが映し出す幻、自分の信じたもので出来上がった世界。

罪悪感は、目の前の世界を真っ黒に塗りつぶし、恐怖と不安で覆いつくす力があります。

罪悪感は、自分が幸せになることを許さず、人生を償いの苦行の旅にしてしまいます。

きっときぼうさんの目の前に広がる世界は、サキちゃんのそれと同じように、まるで悪夢のように見えているのかもしれません。

でもそれは、自分の罪悪感が作り出した幻です。罪を償うために、自分で選んだ世界なんです。

もしどこか、幸せになれない気がしているのなら、それは自分を幸せにしない自分自身の誓いのせいです。

きぼうさんの罪悪感の正体は、私にはわかりません。

でも、もう許してあげませんか?

お母さんの愛を、受け取りませんか?

人は、愛がないと生きられないものだといいます。

”罪悪感本”にもありますが、きぼうさんがどれほど愛を受け取れないと感じていたとしても、きぼうさんが今ここに生きているという事実が、これまでに誰かに愛されてきた証なのです。

存在を許されてきた、それこそが愛の証なのです。

それを認めてみませんか?

それでも、どうしても自分で自分を許せないのだとしたら、代わりに私が許します。

「あなたは無実です。もう許されています。どうか幸せになってください。」

自分でも、自分にそう言ってあげてください。何度でも、言い続けてください。

そしていつの日か、自分の罪(本当はそんなもの無かったのですが)を許すことができたら、その時はきぼうさんの望む、心から誰かと愛し合える、幸せな世界を見ることができるようになるはずですから。

きぼうさんが、罪悪感の悪夢から目を覚まし、本当に見たい夢を目の前の世界に映し出せることを祈っています。

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