パートナーとの価値観の違いは、自分の世界を広げるチャンス【ココロノマルシェ】

ココロノマルシェ

【時間にルーズな旦那にイライラしてしまいます】

これまでずっとバラバラの人生を生きてきて、全く違う環境で、全く違う土台があって、一人の大人として、お互いに自分の価値観を築いて、ここまで生きてきた二人が一つの家族になろうとした時、スムーズにいかなくても当然ではありませんか?

それでも、この人と一緒に生きていきたい!と思える相手だからこそ、お互いの価値観を理解しようとしたり、相手に近づこうとしたり、相手にわかって欲しいと思えるもの。

だとしたら結婚って、自分のある意味凝り固まった価値観や視野を広げるために、めちゃくちゃ役に立つ経験だと思うのです。

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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!

時間にルーズな旦那にイライラしてしまいます
私の旦那が時間にルーズでイライラしてしまいます。 何度か怒ったり、いい加減にしてほしい、と話しても直る様子がありません。...

私の旦那が時間にルーズでイライラしてしまいます。
何度か怒ったり、いい加減にしてほしい、と話しても直る様子がありません。
どうやってコミュニケーションをとったらいいのでしょうか?

・あと30分で帰るよと言ったのに、1時間後。
→帰る時間に合わせて食事用意していたんだけどなー

・15分で支度できるから!
→実際は40分かかり、待たされる。

・◯時に家を出発するよと言ったのに、30分以上遅れる
→時間に間に合うように用意した私は何なの?

・彼に出かける計画などを任せるとギリギリスケジュールで大抵間に合わない。
→段取りが悪くてイライラする

・「急げば間に合う」が基準でバッファを考えないので、いつもバタバタ。
→バタバタ急ぎ足で行動するのが嫌、疲れる。ダッシュする体力ないし…

・早めに行動すると時間が勿体無い(らしい)
→私を待たせることはどうでもいいのか?

・そんなに怒ることじゃないじゃん、となんでもない様子
→繰り返されたら怒るでしょう・・

・締め切りも守らない

と、このようなことが結婚して半年間のあいだに何度も繰り返されるのでイライラします。

交際していた頃は遅刻してもせいぜい15分以内でした。
最近は30分、1時間以上、時間に遅れることが頻繁になってきました。
(元カレもこうだった・・)

私は旦那とは逆のタイプで、
計画通りにいかないことがキライ、
相手を待たすことは相手の時間を奪うことで失礼なので遅刻はしない、
バタバタと急いで行動することがキライなので余裕をもった計画が好き、です。
納期のある仕事をしているので職業病もありますが。

なので、こういう時間にルーズな人、締め切りを守らない人って苦手です。
特にドタキャンをよくする女子とか無理です…。二度と誘わないですね。

さすがに私も1分も遅刻しない!というタイプではないので
15分くらいは仕方ないかなと思えるのですが
いつもいつも30分以上待たされるのは許しがたいです。

時間に間に合うように家事を済ませたのに〜
行きたいお店があったけど行けないじゃん〜
と不満が溜まりますし、

相手の時間を奪ってでも自分のことを優先する、相手のことはどうでもいい、という態度に受け取ってしまいます。

「私はこういう気持ちになってしまうからやめてほしい」と何度か話しているのですが、あまり改善されず…。

なるべく私が計画を立てたり、早めの時間で伝えておいたり、旦那の帰るよコールはあまり当てにしない、マイペースにやる、などできる工夫もしています。

とは言え、生活に密接していることなので、イライラしてしまうし、困る場面も出てきます。

アドバイスいただけたら嬉しいです。

(Mさん)

「自分らしさ」をとことん追求する、ライフワーク研究家サトヒです!

いやー、我が家も私が割としっかり者というか、どちらかといえばせっかちなタイプで、夫があれこれルーズなタイプなので、まさに!まさに!同じような状況で不満を感じていたことがございます。

なので、気持ちわかる~!!!

イライラする自分が嫌だから、あれこれ考えられる対応策を練って試してみるのだけど、結局は変わろうとしない相手に嫌気が差してくる…。

「なんで、私ばっかり合わせなきゃいけないわけ!?私が合わせられなくなったら、もうこの関係はすぐにおしまいだからな!」

私は、そんなことをよく考えておりました。(苦笑)

Mさん、察するに、かなり仕事ができるタイプと見ました。職場での信頼も厚いのではないでしょうか?

やるべきことをきっちり守り、相手のことを思いやり、先回りして器用に、そして完璧に準備できちゃうMさん。

>納期のある仕事をしているので職業病もありますが。

と書かれているので、きっと持ち前の責任感とお察し能力、サービス精神を、バリバリと仕事に活かして、成功されているのだろうなぁと思いました^^

女性って、あまり仕事と家庭の境界線がハッキリしていない気がするんです。本来、女性はマルチタスクが得意だから、スイッチのオンオフが不要なのかもしれません。

だから、仕事の動きをそのまま家庭でもできちゃう人が多い気がします。

でも、男性って基本的にシングルタスクだから、仕事ではそれなりにできていることが、家では全くできないってことがあると思っていて。

例えば、メールの返信。

仕事ではきちんと返信するのに、彼女のメールはいつまで経っても返信しなかったり。

締め切りのある仕事は、ギリギリでも提出するのに、家族との約束事はこっちが聞くまで後回しだったり。

うちの夫は、顕著にその傾向があったので

「なんで仕事でできることが、家だとできないんだー!!??怠けてるのか!?ふざけてるのか!?貴様はどっちなんだ!?オラオラオラ!!」

と、一度ブチ切れ(かけた)ことがあったのですが…

色々と他の男性の意見を聞いたりしているうちに、男というのはオフになった途端、オンでできていたことができなくなる生き物らしい…ということを理解するようになりました。

何が言いたいかと言うと、つまり「この人は、こういう人」という諦めと慣れが必要な時もあるよなぁ、という残念なお知らせです。(泣)

ルールの背後にある怖れ

以前、イライラする相手についての回答を書いたことがあるのですが

自分がイライラする相手というのは、「自分が禁止していることを、普通にやっちゃっている人」ということが多いのです。

Mさんは

>こういう時間にルーズな人、締め切りを守らない人って苦手です。

と書かれているのですが、普段からそういったことを自分がしないように人一倍気を付けているんだと思うんですね。

>計画通りにいかないことがキライ、相手を待たすことは相手の時間を奪うことで失礼なので遅刻はしない、バタバタと急いで行動することがキライなので余裕をもった計画が好き、です。

というのも、Mさんの中のルールなわけです。

逆に言えば、そういったルールを自分に課しているということは、それを守らない自分を嫌っているということにもなると思うのです。

計画通りに進められない自分をダメな人間だと思うだろうし、遅刻をしたら、相手の時間を奪った自分を許せないだろうし、バタバタ急いで行動する自分にイライラするだろうし。

「こうあるべき」を破った時に、誰よりも自分が自分を否定し、攻撃しているのかもしれません。

また、自分ルールの裏側には、何らかの怖れがあると私は思っています。

何らかの経験から

「○○にならないように、…しなければいけない。」

というルールを自分の中に作り上げたのだとしたら、Mさんにとって、○○に入るのはどんな言葉なのでしょう?

もちろん、人に迷惑をかけないため、というのもありますよね。

だとしたら、迷惑をかけたらどうなってしまうんでしょう?

人の時間を奪うことで、「自分が」どうなるのを恐れているのでしょう?

計画通りにいかない

遅刻をして相手の時間を奪う

バタバタ急いで行動する

そうすると、Mさんはどうなってしまうんでしょう?

そこに、Mさんのルール…つまり、正しさへのこだわりの理由が隠されているような気がするのです。

もしかしたら、そこには「ダメな自分は愛されないのではないか」という不安や思い込みがあるのかもしれません。

愛されないことが怖くて、ルールを守ろうとする。

いうなれば

自分で愛せる自分であるために、ルールを守ろうとする。

ということなのかもしれません。

だとしたら、ルールを守れない自分も愛してあげてみませんか?

完璧にできない自分、理想通りにいかない自分、思う通りに物事を進められない自分を、「そういう時もあるよね~」「しょうがないよね~」って許してあげることはできないでしょうか?

そうすることで、不思議と旦那さんへの視点が緩んでいく可能性があるのです^^

また、旦那さんがMさんに合わせてくれないのは、Mさんのことを愛していないからではないんですよ。

Mさんのその頭の回転の速さと先を読む力は、Mさんの特別な才能なんです。

それは、旦那さんには真似できない部分なんですよ。

だから、自分が大切にされてないとか、愛されてない証拠と捉える必要は全くありません^^

「あぁ、私って本当にできる女なんだなぁ、イイ女だなぁ」

って、堂々と思っていればいいのだと思います。

なので、優秀な司令塔として、これからも旦那さんのお尻をビシバシ叩いていきましょう!(旦那さんが変わるかどうかは別として)

パートナーシップは、自分の世界を広げてくれるキッカケ

パートナーシップって、バランスを取り合うようにできているので、無意識に自分とは正反対のタイプに惹かれたりするものです。(正反対なだけじゃなく、もちろん似ている部分もあると思いますが)

そして、結婚前に感じていた長所は、結婚後に感じる短所なんて風にも言われますね。

もしかしたら、旦那さんのルーズさは、結婚前には大らかさ、心の広さ、穏やかさなんて風にも映っていたかもしれません。

また、結婚して関係性が安定すると、安心感から、本来の自分が出やすくなるんですね。

ルーズな人はもっとルーズになるし、しっかり者はもっとしっかりするし。

>交際していた頃は遅刻してもせいぜい15分以内でした。
最近は30分、1時間以上、時間に遅れることが頻繁になってきました。

というのも、良くも悪くも、旦那さんがMさんとの関係に安心している証でもあると思うんですよね^^

「このくらいじゃ嫌われない」という安心感があるんでしょうね^^

(もっとがんばれよ!!って言いたくなる事も、時にはあるかもしれませんが…いや、いつもか?!)

逆に、Mさんもお付き合いしていた頃は、相手に嫌われたくない気持ちもあっただろうし、恋愛感情として相手からよく思われたい気持ちも強かったと思うので、彼のルーズさを我慢出来たり、許せていた部分もあったのではないでしょうか。

ご結婚されて半年くらいとのことなので、どんどんお互いの価値観や考え方のズレがわかってくるし、その上でそれぞれが持っているルールを2人のルールとしてすり合わせていく時期なのだと思います。

だから、イライラするのは当たり前なんじゃないかなって思うのです^^

だって、これまでずっとバラバラの人生を生きてきて、全く違う環境で、全く違う土台があって、一人の大人として、お互いに自分の価値観を築いて、ここまで生きてきた二人なのですから。

そんな二人が、一つの家族になろうとした時、そんなにスムーズにいかなくても当然ではないですか?

それでも、この人と一緒に生きていきたい!と思える相手だからこそ、お互いの価値観を理解しようとしたり、相手に近づこうとしたり、相手にわかって欲しいと思ったりするんだと思うんです。

なので、結婚って、自分のある意味凝り固まった価値観や視野を広げるために、めちゃくちゃ役に立つ経験だと思っているんです^^

好きだからこそ、分かり合いたい、近づきたいっていうモチベーションが生まれるわけで。

どうでもいい相手だったら、「価値観が違う」って離れて終わりになってしまうものでしょう?

ただ、そんな価値観の違う二人が共に生きようとした時、お互いが自分のルールに固執してしまえば、それは交わることのない永遠の平行線か、正しさを押し付け合う熾烈な争いになってしまいます。

本気で相手に歩み寄ろうとしたら、時には、自分がこれまでの人生で身に付けた「正しい生き方」を曲げなければいけないこともあるのかもしれません。

だけど、自分の”正しさ”の枠を抜けた時に出会えるのは、より生きやすく、優しく、しなやかな強さを持った、一回り大きな自分なのだと思うのです^^

Mさんが、パートナーシップを通じて、自分の価値観をより大きく広げていけることを祈っています。そして、縁あって結ばれた旦那様とステキな関係を築いていけますように。

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