誰かの特別になりたい気持ちは、「特別になれない」と思っているからこそ生まれるもの?【ココロノマルシェ】

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【好きな著名人や友人との距離感の取り方】

元々警戒心強めで、人を信頼するのに時間がかかるタイプは、一度気を許した相手にはとことん近づきたくなるし、信頼できそうな相手には、今まで我慢していた「欲求」が噴出しがちです。

「この人なら、私の欲求を受け止めて、叶えてくれるかもしれない!」という期待が、相手を目の前にして溢れ出てしまうからです。

だけど、その欲求に翻弄されてしまうなら、欲求とは真逆の思い込みが心を傷つけているせいなのかもしれません。

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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!

好きな著名人や友人との距離感の取り方
はじめまして。 以前からもやもやと抜け出せない感情がどこからくるのかお聞きしたくて相談を送らせていただきました。 好きな...

はじめまして。

以前からもやもやと抜け出せない感情がどこからくるのかお聞きしたくて相談を送らせていただきました。

好きな著名人やある特定の友人(同性)に対して、独占欲が強く出て来てしまい、他の人と仲良くしていたり、他の人をほめたりされると、嫉妬心がめらめら湧き出てしまい、少しの怒りの後にひどく落ち込んでしまいます。

例えば著名人の方の場合、その作家さんの対談本で、「さすが、頭のいい人ですね」と対談相手の方をほめている(特別視している)文章を読んだだけで、もやもやした気持ちになり、なぜか「自分はこの人の特別にはなれない」という感情とともにとても落ち込んでしまったりします。

友人の場合は、自分がこの人と特別仲良くなれたらいいのになと思っているけど、そうならない人に対して、同じような感情がでてきます。(もともと友達をつくるのが苦手で、どう距離感をとったらいいのかわからないという悩みもあります・・・)

そんな感情と同時に、相手を無理矢理、自分にくっつけようとする(なんでこっちを向いてくれないのみたいな)気持ちがでてくるのが分かって、ストーカーっぽい心理だな・・・とさらに自己嫌悪になります。

実際の友人ならまだしも、会ったこともない著名人の方へのこの感情の起こり方はなぜなんでしょうか。

どうしてほどよい距離感での好意が持てないのかがずっとわからず、とてもしんどいです

どうしたらこういった感情を手放せるのでしょうか

(さかなさん)

「自分らしさ」をとことん追求する、ライフワーク研究家サトヒです!

好意を感じる相手に対して、「もっと自分を見て欲しい!」とか、「その人の特別になりたい!」って思う気持ちって、自然なことだと思うんですけどね。

その気持ちが強くなれば、もちろん嫉妬の感情が芽生えることもあるだろうし、逆に自分に自信がなければ、「勝てない」相手に落ち込むこともあると思うんですよね~。

ちなみに、さかなさんには、自分の好きな相手が相手のどういうところを褒めていると腹が立ちやすいなんていう傾向はありますでしょうか?

ご相談で書いてくださっているのは、「頭のいい人」という誉め言葉に反応しているようですが。

その他に、何かあったりしますか?

もしくは、誉め言葉の種類に限らず、どんな部分でも好きな相手が他の人を褒めていたり、仲良くしていること自体に腹が立ちますか?

もし、さかなさんが何か特定の褒め言葉に反応しているなら、それは自分がコンプレックスに感じているところ、という見方もできるかもしれません。

つまり、自分には「ない」と思っているものを、相手が持っているように見えることによる、嫉妬の感情です。

そうではなく、とにかく理由が何だとしても、他の人を褒めたり、仲良くしているのを見るだけで心がざわつくならば、「自分だけを見て欲しい」という欲求が、危機を感じているサインなのかもしれません。

ニーズの裏には、痛みを伴う思い込みがある

>もともと友達をつくるのが苦手で、どう距離感をとったらいいのかわからないという悩みもあります・・・

と書いてくださっていますが、さかなさんは、大好きだったり信頼できる相手にはすごく近づきたくなって、そうでない人とは結構距離を置いていたいタイプなのではないかな?と感じました。

だとすれば、もしかしたら普段から人に対して、警戒心強めなところがあるのかもしれませんね。

元々警戒心強めで、人を信頼するのに時間がかかるタイプは、一度気を許した相手は、とことん近づきたくなるし、手放したくない!って思いが出てきやすいと思うのです。

また、信頼できそうな相手には、普段抑えている「欲求」が噴出しがちです。

「この人なら、私の欲求を受け止めて、叶えてくれるかもしれない!」という期待が、相手を目の前にして溢れ出てしまうからです。

その欲求が、さかなさんにとっては

「私だけを見て欲しい」
「私を特別扱いして欲しい」
「私を一番にして欲しい」

といった気持ちなのかもしれません。

そして、その思いが満たされないかもしれない状況に対して、危機感や不安、不満を感じて、それが嫉妬や怒りに転化されることがあるのかもしれません。

ちなみに、欲求(ニーズ)というのは、裏側に真逆の思い込みがあることがほとんどなんですね。

つまり、自分には「ない」と思っているから、喉から手が出るほど「欲しく」なってしまうものなのです。

そう考えると、それらの欲求の裏側にある思い込みというのは

「私だけを見てもらうことはできない」
「私は特別扱いされない」
「私は一番になれない」

そんな気持ちだったりします。

さて、どうでしょう。さかなさんの中に、何か思い当たる節はありますでしょうか??

自分の中に、そんな思いを感じることはありますか?

「私は特別扱いされない」と思いこんでいるからこそ、他の人が特別扱いされていることがうらやましくなったり、「やっぱり自分じゃダメなんだ」と落胆する。

最初から、「自分には手に入らない」と決めつけているから、それを手にしている人に嫉妬したり、自己否定を強化してしまう。

それこそが、無意識の思い込みが生み出す感情なのです。

以前、こちらの回答でも書いたのですが

結局のところは、「自分で自分の価値を認められていない」からこそ、誰かに価値を認めてもらいたいニーズが出るし、認めてもらえないことに傷ついてしまう、という心の仕組みがあるんですよね。

だから、まずは自分の価値を自分で認めるということが、とても大事になってくるのです。

さかなさんは、ご自分のいいところ、ステキなところ、自分が持っているものの価値に気付いているでしょうか?

普段から、自己否定が強かったり、自己肯定感を下げるような言葉を自分に向けていたりしないでしょうか?

となると、結局は、自己肯定感が大事って話になってしまうのですが、下記ご参考まで。

私たちは、過去の人間関係を目の前で再現している

で、ここからちょっと深い話に行くんですが、さかなさんには兄弟/姉妹はいらっしゃいますでしょうか?

ご両親との関係はいかがでしょうか?

私の個人的なイメージでは、兄弟がいる人の方が、他人との比較競争意識が強くなる傾向があるように思います。

親は全くそういうつもりがなくても、子どもから見ると「弟/妹の方が可愛がられている」とか「兄/姉の方が認められている」なんて思いを感じたりしてしまうことがあります。

特に、長子は最初一人っ子で愛情を一人占めしていたのにも関わらず、突然下の子というライバルが現れることで「愛情が奪われる危機感」を感じることも多いように思います。

そういった経験が、「私は愛されない」とか「私は認められない」なんて思い込み(観念)を無意識に作り上げっちゃったりすることも多いのです。

セッションの場合は、とりあえず家族との関係を掘り下げて聞くことが多いのですが、やはり「人間関係」の基本は親子関係、家族関係にあると思っています。

そこで身に着けた関係性や距離感を、私たちはそのまま自分の身近な人間関係で再現する傾向があるので、もしかしたら、何か今感じているニーズを満たされなかった原因が、過去の経験の中に眠っているのかもしれません。

それに気づくだけでも、自己理解が深まって、目の前の出来事の見え方が変わることもありますよ^^

ということで、今日のやってみよう!のコーナーはこちら。

① 自分の良い所を50個リストアップしてみましょう!

自分にないものではなく、あるものを見る練習です。自分には価値がある前提で、自分のステキなところを探してあげてくださいね。

② 以下の質問に、少し考えを巡らせてみてください。

本当は、誰の特別になりたかったんでしょう?

本当は、誰に褒められたかったのでしょう?

本当は、誰に自分を見てもらいたかったのでしょう?

浮かんだ答えに、今感じている気持ちのヒントが、何か隠されているかもしれませんよ^^

「もっと認めてもらいたかったなぁ、褒められたかったなぁ、特別でいたかったなぁ」

そんな言葉をつぶやいてみるのも良いかもしれません。

さかなさんが、ご自身の持つ価値を認め、誰かの特別になるために一生懸命生きてきた自分を、「よくやったね、頑張ってきたね」と受け入れてあげられることを心から祈っています!

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