不安や恐怖は立ち向かうものではなく、受け入れるもの:怖い時は怖いまま進むのが、怖さを乗り越える近道かもしれない【ココロノマルシェ】

ココロノマルシェ

【身体的な痛みに弱すぎるのを変えたい】

今回の回答のポイントは…

・「痛み」に弱いわけではなく、「針を刺される」ことへの恐怖心が強いのかもしれません。

・普段から不安や恐怖心を我慢して、一人で耐える傾向はありませんか?我慢が限界を超えて、恐怖心が暴れまわっているのかもしれません。

・感情は感じることでしか解放できないのがセオリー。怖さを感じなくなる強さではなく、怖さを受け入れる共感が前に進む勇気をくれるのです。

詳細は本文にて!お時間のある時にお読み頂ければ幸いでございます。

身体的な痛みに関しての相談です。

特に注射が苦手で、必要に迫られてもどうしても出来なくなってしまいました。

妊娠して、採血の機会があったのですが断り

その後、心拍が止まり今、自然に流産になるのを待っているのですが

病院で、もしもの時にすぐ輸血できるようにこれから血液型を調べるために採血すると言われました。

それを聞いて頭が真っ白になり、どうしてもやりたくないと駄々をこね

それでも、こればかりはしないといけない、それじゃなくても妊娠・出産する中で今後採血の機会はたくさんある

今回採血しないというのは賛成できないと言われました。

ですがどうしてもムリです…と拒否し続け困らせ

とりあえず深夜でも診てくれる病院に紹介状を書くから、でもそこでも採血をなしにするってことはできないよ、自分も、なんでそんな患者を紹介したんだってなってしまうし…と言われました。

明日、その病院に行こうと思うのですがやはり採血は拒否しようと思っています。でもなしにできるのか?不安で、行くのがとても怖いです。

本当にどうしてもムリです。出産となったら点滴等もするはずで、それも絶対ムリなのですが、いざとなったらやる…のかなと思って不妊治療をしていたのですが

今回いざ、注射となったらやはりムリで、いざとなっても私はできないんだと気付いてしまい、妊娠するのが怖くなってしまいました。

もちろん注射がムリなくらいですから手術はもっとムリです。手術には麻酔も必要なので注射も必須ですし…なので自然に流産するのを待っています。

けれど前回流産した時も激痛で、今回先生からも陣痛のような痛みが来ると説明され、今いつ、その激痛が来るか恐怖でたまりません。

また、今回無事自然に流れたとしても、また妊娠したら次は流れてくれず手術になるかもしれない、手術じゃなくてももう流産の激痛を味わいたくない、流産しなくても激痛の出産が待っている、無痛分娩にしても点滴に背中にカテーテルと針を差さねばならないし、陣痛の時は無痛にしてはくれないみたいで…妊娠したら最後、いずれかの痛みは絶対に味合わなきゃいけないと思うと、妊娠が怖くなってしまいました。

ですが、高齢出産になるギリギリの年なので、焦っています。もう妊娠は懲り懲り、でも子どもはほしい…でも…とぐるぐるしています。

今回、出血を診るための内診も痛くて、また妊娠したらこういう痛い内診も何度もあるんだろうなと怖くてたまらなくなりました。

妊娠でなくても今後、何かしらで手術になるかもしれないし、注射の機会もあるかもしれないと思うと、生きるのに絶望し死にたくなります。

以前、胃腸炎だったのか何なのか、下痢と嘔吐で意識が朦朧として本当に苦しかったことがあります。

妹も前になっており、点滴したところすぐに良くなったという話を聞いていたのですが、それでもこのしんどい中、病院に行く気力も針の恐怖に怯える気力もなく、ただ痛みが止まるのを待ったという経験があります。そのくらい、痛みが嫌いです。

どの痛みも嫌いですが、特にそういう今から痛みが来ます!というのが耐えられません。
ただ歯医者の歯茎麻酔だけは、苦手ですが何故か受けることができます。

歯の治療で激痛だったことがあるので、その痛みが怖すぎて、念のために打ってもらうくらいです。

記憶はないのですが、小学校高学年の時に高熱を出し点滴をしたことはあるみたいです。運ばれたのは覚えていますが点滴の記憶だけ抜けております。

学生時代の健康診断での採血やワクチン接種等、嫌でしたが昔は出来ていました。

年を取る毎にムリになっていき、10年程前にもどうしてもムリ!になっていましたが採血をしました。

その後、血の気が引き吐き気がして、しばらく病院の待合室で横になっていました。

それを最後に、今はどうあっても絶対できない!になってしまいました。

痛みに強くなれれば、こんな思いをしなくて済むのに、妊娠だって出来るのにと悲しくて仕方がありません。

この痛みへの恐怖を改善することは出来ないでしょうか?痛みに強くなるには、どうしたら良いでしょうか?よろしくお願い致します。

(プリンさん)

愛と理屈であなたの心を解きほぐす、ライフワーク研究家サトヒです!

いやはや、私も痛みに弱いというか、痛みに対する恐怖心や不安に飲み込まれてしまいやすいタイプでして

プリンさんと全く同じ状況ではありませんが、「わかる~!」と共感する思いがたくさんあったので、出しゃばって回答させて頂きます。(ぺこり)

弱いのは「痛み」なのか問題

私は、採血ではほぼ確実に迷走神経が反射して、血圧低下により貧血と吐き気、またはひどい時には気を失うため、最初から申告してベッドで寝てやるようにお願いしております。

看護師さんからも、知らずに突然気持ち悪くなって対処するよりは、最初に言ってもらった方が助かると言われているので、堂々と宣言しておりますが。

それ以外にも、強い痛みや恐怖心を感じた時にも血圧が急激に下がるのですが

以前、喉が痛くて耳鼻科にかかった時に、喉の状態を見るのに鼻からカメラを入れると言われたときに、鼻からカメラが入っているのを想像していたら、段々気持ち悪くなって

気付いたらひっくり返っていて、お医者さんに両足を持ち上げられて、名前を呼ばれていたなんてこともあります。(足を高くすると、頭に血が上るので血圧が戻りやすいのですね。笑)

私の場合は、痛みの強さがどうかというより、「痛そうな経験」に対して自分の妄想が膨らみすぎて、自分で自分の不安や恐怖心を煽ってしまうことにより、パニック状態になっちゃうんですよね。

そして、その恐怖から身を守るために、迷走神経反射を起こしてしまうのではないかと思っています。

実際、採血でも針を刺す痛み自体は大したことないのですが、なんというか注射器で自分の血管から血を抜かれている感覚が、もう無理すぎて…。

きもっ!!おえっ!!

っていう。

私の場合、「抜かれる」ことには弱いのですが、「注入される」ことには強いので、予防接種とかは全然平気なのです。変ですよね。(笑)

ただ、注射だろうと採血だろうと、自分の身体に針が刺さっているのは見れませんけどね。

あとは、以前スライサーで自分の爪を削いでしまって、少し血が出た時も貧血になったのを思い出しました…。

傷の深さや痛みというよりは、「爪が刃物で削がれて、流血した」という状況が恐ろしすぎて、これまたパニックになったのですね。

ここまで、私の話をしすぎて申し訳ないのですが、プリンさんのご相談内容を読む限り、プリンさんにとって重要なのは、「痛み」というよりも「針を刺されること」なのではないかな?と思いました。

というのも

>けれど前回流産した時も激痛で、今回先生からも陣痛のような痛みが来ると説明され、今いつ、その激痛が来るか恐怖でたまりません。

既に流産の経験があり、その時陣痛のような激痛を経験しているにもかかわらず、麻酔をする手術をするよりは、その痛みに耐えた方がマシだと判断されているわけですし

>今回、出血を診るための内診も痛くて、また妊娠したらこういう痛い内診も何度もあるんだろうなと怖くてたまらなくなりました。

と、内診は痛いながらもどうにか耐えていらっしゃいますし

>以前、胃腸炎だったのか何なのか、下痢と嘔吐で意識が朦朧として本当に苦しかったことがあります。

>それでもこのしんどい中、病院に行く気力も針の恐怖に怯える気力もなく、ただ痛みが止まるのを待ったという経験があります。そのくらい、痛みが嫌いです。

これまた、点滴で楽になるとわかっていても、点滴で針を刺すことに耐えがたく、胃腸炎の意識が朦朧とするほどの痛みに耐える方がマシだと判断したわけです。

なので、プリンさんは全然痛みに弱くないと思うんですよね。(笑)

むしろ、めっちゃ痛みに耐えられてるじゃないですか、と。

針を刺すときの一瞬の痛みを我慢した方が、その何倍もの痛みを感じなくても済むにも関わらず、針を刺すことを避けるために、その何倍もの痛みに耐える方を選んでいるわけですから。

なので、プリンさんは「痛みに弱いわけではない」というのが私の個人的な見解なのですが、いかがでしょう?

「注射」が嫌になったきっかけは?

そして、これまた私の話になってしまうのですが、私が採血が苦手になった理由に、昔の経験での恐怖心があるのですね。一種のトラウマみたいなものですね。

私は、耳のふた(?)の上の軟骨部分に、膿がたまる袋ができてしまっていて、定期的に膿がたまるので、数年おきにそれを切開して絞り出すということをしなければいけませんでした。

すると、なぜかある先生が、切開するのではなく注射器で抜いてみようと言い出したのです。

多分、先生としては切開より痛みが少ないという配慮だったのかもしれませんが、私はめちゃくちゃ恐怖を感じました。

「えええええ!!!痛そう!!怖い!!」

しかも、針の痛みに必死に耐えたにも関わらず、結局膿が抜けなかったんですよ!!

や・り・ぞ・ん!!!!

なんだったんだ、あの痛みはーー---!!!

と憤りを感じたのを覚えております。

怖いのと痛いのと気持ち悪いのを、めちゃくちゃ我慢したんです。

思えば、その時から迷走反射が癖になったように思うんですよねぇ。

で、そこから考えると、プリンさんにも何か「注射」が嫌になるきっかけになった経験というのがなかったのかな?と思ったのですが、いかがでしょうか。

もしくは、

>学生時代の健康診断での採血やワクチン接種等、嫌でしたが昔は出来ていました。
>年を取る毎にムリになっていき、10年程前にもどうしてもムリ!になっていましたが採血をしました。

と書いてくださっているので、本当は嫌だけどずっと我慢してきたものが、10年前に臨界点を超えてしまったのかもしれません。

押さえつけられた恐怖心が暴れ出す

で、ここからは勝手な推測と可能性の示唆になるのですが、もしかしたらプリンさんは普段から、不安を感じやすかったり、その不安な気持ちを我慢したりするようなことはないでしょうか?

私が相談文を読ませて頂いて感じたのは、前述の通り「痛み」そのものに弱いわけではなく

>どの痛みも嫌いですが、特にそういう今から痛みが来ます!というのが耐えられません。

とおっしゃる通り、痛み…特に「針を刺された時の痛み」に対する「予期不安」(こうなるのではないかという怖れ)でパニックになっているのではないかな?ということです。

おそらくですが、本質的にプリンさんは感受性が高く、ちょっとした刺激でも敏感に反応する傾向があるのかもしれません。

なので、注射ということに限らず、普段から色々な事象から不安を感じやすかったりして、その不安に自分が飲み込まれてしまうようなこともあったりするのではないかと想像しました。

不安に自分が飲み込まれるというのは、つまり自分で自分の不安を煽ってしまうということなのですね。

例えば、ホラー映画とかお化け屋敷って、みんなと「ぎゃーぎゃー」言いながらだと耐えられたりするじゃないですか。

というか、それがむしろエンタメになるわけで。(私は大嫌いですけど)

怖いことを、「怖い怖い」と言えているうちって、意外と耐えられるんですが

逆に、なかなか自分の感じていることを大声で表現できないようなシチュエーションって(例えば一人の時とか)、何倍も恐怖心を感じるように思うのです。

「次は、一体何が出てくるんだろう。大変なことが起きるかもしれない。最悪、びっくりしすぎて死ぬかもしれない。」

などなど、自分の恐怖をどんどん自分で煽るような想像もしてしまったりして。

(もちろん、誰かがそばにいない不安も加わるので余計怖いですし)

そしてそんな時、いきなり目の前にハエが飛んできただけで、断末魔のような叫びを放ってしまうこともあったりして

それってハエに驚いているのではなく、自分の想像に驚かされている状態なのですよね。

また、痛い!とか、嫌だ!というのも、一種の感情表現だと思うのですが

感情は抑圧すればするほど、内部で発酵して膨張するものだと私は思っているので

何か、プリンさんが過去の経験で「注射」や「針を刺されること」に対して痛みや恐怖を感じたにもかかわらず

その感じている不安や恐怖を「そんなこと感じてもしょうがないのだし」と押さえつけて頑張りすぎた結果

その思いがいまだに心の奥底に抑圧されていて、今の恐怖心を倍増させている可能性もあるんじゃないかと思ったのですよね。

そして、抑圧された感情を元に「こんな痛みかも、あんな痛みかも」と想像し、これから来るであろう「痛み」への恐怖心を煽っているのかもしれません。

そして、「そんな痛みがきたら、耐えられるわけない!!」と怖さに耐えられなくなってしまう。

元々の気質で痛みを強く感じやすかったり、それに対する不安や恐怖心も強く感じるのであれば、余計にその気持ちを我慢するって、それだけでめちゃくちゃパワーとエネルギーを使うわけです。

暴れ馬を力技で押さえつけるって、めちゃくちゃ体力いるじゃないですか。

言うなれば、プリンさんにとっての恐怖心はこの暴れ馬みたいなもので、「注射」というキーワードに反応して、心の中で大暴れするのですね。

とにかく注射が大っ嫌いなお馬さんなのです。

10年前までは、どうにかそのお馬さんを抑え込んで、嫌がるお尻にブスっと針を刺すこともどうにかできていたのですが

そのお馬さんの我慢の限界を超えた瞬間から、

「もう二度と、あんな思いをしてなるものか…!!」

と注射に激しく抵抗する、手の付けられない暴れ馬と変貌を遂げたのだと思います。

つまり、内側で我慢してきた「恐怖心」が、自分の理性で抑え込める限界を超えたのですね。

とまぁ、例えがどうなのって話ですけど。(笑)

感受性は変えられないが、恐怖心は感じることで消化できる

ということで、

>この痛みへの恐怖を改善することは出来ないでしょうか?痛みに強くなるには、どうしたら良いでしょうか?

こちらのご質問に対する私からの回答は…

「元々の感受性の強さによって痛みの感じ方は人それぞれなので、痛み自体に強くなるということはなかなか難しいと思うけれど

痛みへの恐怖は、自分で受け止めたり、誰かに話したりして消化することで、今よりずっとマシになると思いますよ!」

ということになります。

今回のご相談の中で、プリンさんの気持ちをわかってくれる人っていたのかな?というのがすごく気になりました。

お医者さんは、役割として「すべきこと」や「起こるであろうこと」を説明はしてくれるけど、プリンさんの不安や怖れに寄り添ってくれているわけではなさそうですし

不妊治療も妊娠出産も、プリンさん一人の問題じゃないはずなのに、そこに対する不安や恐怖心をパートナーの方と共有できているのかな?と思いました。

もしかしたら、プリンさんの中には「そんなことは自分一人で処理すべき問題」と思い込んでいる節があるのかもしれません。

実際に、針を刺されるのは自分一人だし、そんな気持ちを言ったところで代わってもらえるわけではないのだから、言ってもしょうがないと思うのかもしれません。

でも、「共感」ってすごく力になるのですよ。勇気になるのですよ。

怖いことを乗り越える時に一番必要なのは、怖がっている自分を受け止めながら、怖いまま前に進むことなのではないかと思うのです。

前に進むために、怖くなくなる必要も、強くなる必要もないのだと思うのです。

泣いている子どもも、ひとしきり泣いたらケロッとして遊び始めたりします。

それは感情を感じ切ることで、感情が解放されてスッキリするからなんですね^^

なので思う存分、自分に「怖い」と感じさせてあげましょう。

「怖いよねぇ、そりゃしんどいよね、痛いのは嫌だよね。」

って、その不安や恐怖にただ寄り添ってあげましょう。

「嫌なら逃げてもいいんだよ、やらなくてもいいんだよ。」

って伝えてあげましょう。

きっと、これまでずっと「痛みから逃げずに戦わなければ」と自分に厳しく接してきたのだと思うので。

自分に「痛みに耐える以外の選択肢」があるってことを教えてあげるだけで、安心感が生まれることだってあるんです。

とにかく、最優先は自分を安心させてあげることです^^

▼「不安」を「安心」へ変えるやり方

恐怖が湧き上がってきたら一度深呼吸して、怖がっている自分を少し離れたところから観察してあげる感覚を持ってみると良いですよ!

ちなみに、これだけ痛みに弱い私ですが、過去2回出産をして、不妊治療と陣痛と帝王切開の痛みとまんべんなく経験しております。(笑)

どちらも初めてのことなので、やっぱり私も猛烈な恐怖心が襲ってきましたし、未知の痛みに耐えるべく、事前に体験談を読み漁ったり、周りの経験者に話を聞いたり、そこから最悪の事態を想定したりして、覚悟を決めたりしてました。

周りの人にも「怖いよー怖いよー」と騒いで、なだめてもらったり、応援してもらったりしました。

それでも怖かったけど、怖い気持ちを感じつつ、大げさに表現しつつ、目の前のことを淡々とこなしていくうちに、やるしかないところまで流れ着きました。

妊娠も出産も産後も痛いことばかりですが、それでも乗り越えられる人がいるのは

「赤ちゃんを産み育てたい」

という大きなビジョンがあるからだと思うのですよ^^

そうでなければ、誰だってあんな痛い思い積極的にしたくないですもんねぇ。(苦笑)

プリンさんの中にも「赤ちゃんに会いたい」気持ちがあるからこそ、こうして「痛み」と真剣に向き合っているのだと思います。

プリンさんが「痛み」への不安や恐怖を否定せず受け止めてあげることで、出産というビジョンへと向かう勇気が自然と生まれることを心から祈っております!

サトヒより愛をこめて。

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