【自分が何をしたら喜ぶのかわからない】
生来の頑張り屋さんは、頑張ることが当たり前になりすぎているので、「やりたいこと」すらも「やるべきこと」として自分に課してしまうことがあります。
頑張ることをやめられないのなら、自分を楽にするために「やらないこと」を頑張ってみるのはいかがでしょうか?
それは例えば、嫌なことをやらないようにしたり、できないことを手放したり、あえて人に頼ったり、適度にサボったり。
一人で頑張り続けてきた人にとっては、きっと罪悪感を感じることばかりだと思いますが、頑張りすぎて行き詰った時の大きな打開策になるはずですよ^^
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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!
タイトル通り、自分のやりたいこと、何をしたら満たされるのかがわかりません。
私は主人と2才の男の子と3人家族です。仕事は昨年12月に転職し、忙しいけど毎日楽しく働いています。
ただ、自分の自由にできる時間がなさすぎて、辛いです。子どもがお母さんっ子で、お父さんよりお母さんなので、常にまとわりつかれ、私のペースは崩れてものすごく疲れてます。私自身ラクをしようと夕ご飯を買ってきたりして、自分の時間を取ろうとしますが、いつもと変わらず忙しいです。
ここ2ヶ月位、リビングで寝落ちして、入浴してベッドで寝ることができてません。それも辛いです。
生活リズムを取り戻したいし、もう少し楽になりたい。私、何やってるんだろう?と悲しくなります。
自分の全部を認める、俯瞰することもしてます。でも満たされないのです。
根本先生のお弟子さんのカウンセリングを受けた時は、本当に気持ちが軽くなって、いい状態でしたが、今は自分の気持ちを俯瞰することが苦しいです。私頑張ってるんだけどな、とつぶやいて泣くこともあります。
読みにくい文章で申し訳ありません。
今の苦しい気持ちを聞いて欲しくて、ご相談しました。(しばちょこさん)
愛と理屈であなたの心を解きほぐす、ライフワーク研究家サトヒです!
ライフワークとは、「自分が最も自由で幸せを感じられる、自分らしい生き方」と定義しております。
今回から突然肩書き?を変えてみたのですが、いかがでしょう??
と、聞かれても困る前書きから始まりましたが、私も子育て中の身として、毎日必死に頑張っている世の母たちの背中を応援したい!という気持ちで、僭越ながら回答させて頂きたいと思います。よろしくお願いします^^
まずですね、まだお子さんが2歳とのこと。長い子育ての中でも、2歳頃って、かなりしんどい時期なんじゃないかな?と思うんですよ。
ほんと、「魔の2歳児」とはよく言ったものでして、イヤイヤ期で自己主張が激しくなってくるし、自分一人でできることは少ないし、とにかく手がかかる時期だと思います。
その上、お母さんっ子となると、一緒にいる時は四六時中べったり、という感じになっちゃいますよね。そうすると、自分の時間を取るなんて、夢のまた夢って感じ…。
私だったら発狂して、泣きながら裸足で外を猛ダッシュしたくなります。だけど、その勇気は無かったので、泣いてる子どもと別の部屋に行って、耳を塞いで泣いたこともありますし、目の前で「私の方が泣きたい」と一緒に泣いたこともあります。
ちなみに、私は最近2人目を出産したのですが、2人目を考えられるようになるまで、4年くらいかかりましたもん。
そのくらいまでは全然余裕が無くて、また一から妊娠・出産を考えるなんて到底できない状況でした。
3歳になって、「あれ?少し楽になったかも」と思う瞬間が出てきて、4歳になって、随分手が離れることが増えてもっと楽になって、そこでようやく「もう一人育ててみてもいいかもなぁ」と思えるようになったんです。
子育てって、そんな感じで、ふと気づいた時に少しずつ楽になっていくということの繰り返しのように思うのです。
しんどい時期は、とにかく毎日をやり過ごすのがやっとで、だけど子どもも自分も成長するので、ふと立ち止まって振り返った時に、少しずつ手が離れて楽になっていることに気付くんですね。
だから、2歳なんてしんどさのピークといっても過言では無いし、そこで自分の思うように時間が取れないのは、ある程度仕方がないことだと思うんです。そこは、ちょっと腹を括るというか、諦めが必要な部分でもあるのかもしれません。
だけど、お子さんはどんどん成長して自立する力を身に付けていきますし、ママはママで色んなことに慣れていって、自分のやり方、バランスというのを試行錯誤の中から見つけていきます。
だから、今のしんどさが、永遠に続くものとして絶望する必要は全然ないので大丈夫なんですよ^^
そもそも、しばちょこさんが”他人といて自分のペースを崩されやすい”ということは、元々、他人の気持ちに気付きやすい=他人の期待を感じやすい方なのだと思うのです。
そして、その期待に応えてあげたいと、ちょっと無理をしすぎてしまいがちな傾向もあるのかもしれません。一言で言えば、他人思いで献身的な愛情深いタイプってことなんですけどね^^
そういう人にとっては、一人になって自分を整える時間って、すっごくすっごく大切なのです。なぜなら、人に気を使いやすい分、自分一人にならないと、自分の本音と向き合いにくいからです。
だから、どんなにお子さんがかわいくても、四六時中べったりというのでは、自分の軸に立ち戻る余裕が持てないので、自分の感じている気持ちを見失いやすくなったり、考えが混乱しやすくなってしまいます。
そうすると、必然的にイライラしたり、悲しくなったり、消化し切れない感情に飲み込まれて、身体的にも精神的にも、疲れが澱のように積み重なって、どんどんしんどくなってしまうものだと思うのです。
なので、なかなか環境的に難しい面もあるのかもしれませんが、しばちょこさんが「物理的に一人になれる時間」というのを、どうにか捻出できないかなぁと思うのですが、いかがでしょうか?
今回のご相談にある「自分を満たす」とか「やりたいことをやる」というのは、自分らしく幸せに生きていくために、とても重要なことではあるのですが、自分がいっぱいいっぱいな状況でそれをやろうとすると、「頑張ること」を更に上塗りするような状況になって、自分で自分の首を絞めてしまう可能性もあるので、注意が必要なのです。
やることを増やすより、しんどいことを減らす
おそらくですが、今のしばちょこさんは、日常を100パーセントとか、120パーセントの力で回しているような状態なのではないかな~、と思うのです。
それは例えて言うならば、色んなアプリを同時進行で一気に開いて、スペックギリギリまで容量を使っているようなPCとかスマホみたいなものだと思うんですね。
かろうじてスペック内なので、動かなくはないのですが、とにかく動作が重いし、途中でフリーズしちゃったりなんかして。
人間も、それと同じだと思うんです。
自分の限界まで頑張れば、どうにかやれなくはないけど、疲れて身体は重いし、一つ一つの動作の精度は下がるし、イライラして効率は悪くなるし…で、パフォーマンスとしてはとても下がってしまいますよね。
>自分のやりたいこと、何をしたら満たされるのかがわかりません
とのことですが、そもそも「やりたいことをやって、自分を満たす」のは何のためでしょうか?
おそらく、幸せを感じたり、心に余裕を持ったり、気持ちを楽にすることが目的だと思うんですね。
そして、「自分がやりたいこと」や「自分を満たすこと」というのは、本来「やるべきこと」ではないのですが、普段から頑張ることが癖になってしまっている人は、「やりたいこと」すらも「やるべきこと」に変換して、頑張ってしまうことがあります。
しばちょこさんの文面からも、どこか「やりたいことをしなければいけない」というような感覚が伝わってきました。
そのために、「自分の時間を作らなければいけない」と思って、どこか焦りや不満を感じているような。
だけど、前述の通り「やりたいことをやって自分を満たす」のは、幸せを感じたり、心に余裕を持ったり、気持ちを楽にするのが目的なので、そのために焦りや不満を感じるのは、本末転倒な話になってしまいますよね。
今の状態で「自分の時間を作って、やりたいことをやる」というのは、言うなれば、米30kgを背負いながら、自分のやりたいことをやるようなものだと思うんです。
ここで言う「米30kg」というのは、日常のタスクを例えたものですが(なぜ米!?私にもわかりません。笑)、どんなに好きなことをしてても、常に30kgの米を背負ってる状態だとすると、またすぐ疲れちゃいますよね。
「やりたいこと」とか「自分を満たすこと」は、例えば、美味しいご飯を食べに行くとか、マッサージを受けるとか、本を読むとか、映画を見るとか、色々あるとは思うのですが、今の状況でどうにか時間を作ったとしても、常に背中に米を背負っている状態では、十分に満喫することも、癒されることもできないと思うのです。
自分の背中に米が30kg乗っかってると思ってください。そりゃ、しんどいわーって話ですよね?
現状でいっぱいいっぱいの状態で、更に何かを追加してやろうとするのは、それがどんなに楽しいことでもしんどいってことなのです。
だから、まずは背中に背負っている米を降ろしませんか?
つまり、しんどいことを少しでも減らす方向で、自分を楽にする、満たすことを考えてみるのをオススメしたいのです。
頑張れば本当にうまくいくのか問題
しばちょこさんのご相談の中で一番気になったのが、「私頑張ってるんだけどな」という言葉でした。
頑張ってるんだけどな…の先に続く言葉があるとしたら、それって一体なんでしょう?
こんなに頑張ってるんだけど、楽にならない?
こんなに頑張ってるんだけど、認められない?
こんなに頑張ってるんだけど、うまくいかない?
これは私の完全な邪推ですが、「頑張ってるんだけどな」の先には、何か報われない気持ちがあるように感じたのです。
だとすれば、その裏には「頑張ればうまくいく」という期待のようなものがあるのかもしれませんし、逆に言えば「頑張らなければうまくいかない」という怖れもあるのかもしれません。
だけど、おそらく今の状況は「うまくいかせるために頑張りすぎた」結果なんだと思うんですね。となると、今のまま頑張り続けても、しばちょこさんが期待する結果にはなりにくいように思うのです。
「うまくいかせるために頑張る」というのは、言うなればコントロールでもあります。自分の思い通りに事を運ばせるために頑張る、ということです。
でも、子育ては思い通りにいかないことの連続です。むしろ、思い通りにいかないことが当たり前と言ってもいいくらい、コントロール不能な領域なのです。
だから、自立して頑張ってきた武闘派なタイプにとっては、子育てってかなり過酷な修行です。
思い通りにならないし、結果が見えにくくて達成感は無いし、なにより自分一人ではできないことがあるということを嫌と言うほど思い知らされるからです。
そして、自分の「できないこと」を認めて、人に頼らなければいけないという屈辱を味わわなければいけないのです。(苦笑)
子育てを通じて、思い通りに行かないことを学ぶというのは、これまで思い通りに行くことに価値を感じていた考えを捨てることです。
それは、今無いものを手に入れて幸せになろうとするのではなく、今のままで幸せになることと同義だとも思います。
そしてそれは、今までの男性性的な生き方(コントロール)から、女性性的な生き方(サレンダー)へのシフトでもあります。
女性性的な生き方とは、柔軟性や臨機応変さであり、今この瞬間に感じる気持ちを大切に味わいながら生きていくということ。
そして、無いものを手に入れるために意欲を燃やすのではなく、今あるものを味わい愛でるということでもあります。
できない自分を差し出す=助けさせてあげるという愛の形
これまでしばちょこさんが頑張り続けてきたのは、理想通りに、完璧にこなせない自分を認められなかったからかもしれません。
まだまだ、もっともっとと、自分に鞭を打ち続けて頑張ってきませんでしたか?私がやらなければ誰がやる、とたくさんのことを自分のキャパ以上に抱え込んできませんでしたか?
それはもちろん、お子さんや旦那さんを思う気持ちがあってこそだと思います。
だけど、家族にとってお母さんの笑顔は一番の幸せなのです。どんなに手の込んだ料理よりも、お母さんが余裕をもって笑っていられる方が、よっぽどのごちそうなのです。
だから、もししばちょこさんがどうしても頑張ってしまうのならば、自分が楽をする方に頑張ってみませんか?
それは例えば、嫌なことをやらないようにしたり、できないことを手放したり、あえて人に頼ったり、適度にサボったり。
多分、今まで頑張ってきたしばちょこさんには、少し胸が痛むような、罪悪感を感じることばかりだと思うのです。
だから、矛盾しているようですが、「楽をする」ことを「頑張る」必要があるんですね。
今までの生き方を変えようとする時って、心がざわざわするものなのです。
ちゃんとできません。
うまくできません。
思った通りにできません。
理想通りにできません。
こんな私でも、許してくれますか?
そうつぶやいてみたら、どんな気持ちがするでしょう。
悔しい気持ち?悲しい気持ち?恥ずかしい気持ち?みじめな気持ち?
そこで感じるネガティブな気持ちを感じたくなくて、これまでずっと頑張ってきたのかもしれません。
しばちょこさんは、本当によく頑張ってきました。だけど、もうこれ以上頑張れないところまで、頑張りすぎてしまったのですよね。
だとしたら、そんな自分を誰かに助けさせてあげるために、勇気を出して白旗をあげちゃいましょう。
白旗をあげたからって、しばちょこさんの「頑張りたい気持ち」の後ろにある愛情や価値は決してなくなりませんから^^
心を鬼畜生にして、夫に息子を任せるでも、嘘ついて会社を休むでも、お金を出して公共サービスを使うでもいいから、自分のための時間の確保をすることを最優先にしてみませんか?
それは、やりたいことを頑張ってやるためではなく、とにかく体と心を休めるためですよ^^
旦那さんと息子さんを信頼してみましょう。ママがいなければいないなりに、彼らはどうにかやってくれるはずです。
保育園に通っているならば、子どもを預けて有休を取ったり、可能ならば仕事の無い土曜日に預けたりしてみるのはいかがでしょう?
私は、子どもを理由にして仕事を休んで保育園に預けて、贅沢ランチ、マッサージ、一人カラオケのコースの自分メンテナンスデーを堪能していましたよ。(笑)
最初はもちろん罪悪感で死ぬ思いでしたが、慣れてしまえば楽勝になりました。(鬼畜生レベルアップ!)
仕事の状況や、保育園の方針など色々あると思いますが、「どうしたら自分が楽になれるかな?」という視点で方法を探してみてください。
とにかく忙しい人に必要なのは、やりたいことリストではなく、やらないことリストなのです。
日常の中で疲れることはなんでしょう?無意識に我慢してやってることはありませんか?
頑張り屋さんは無理が効いてしまうので、自分の「ちょっと疲れた感覚」を無視しないようにしてあげてくださいね。
頑張り屋さんは頑張るキャパが大きすぎるので、自分が楽をしすぎかな?と感じるくらいで、本当はちょうどいいはずなんです。
風邪もひき始めにサクッと身体を休める方が拗らせないのと同じで、早めに早めに休むことで、心身の回復は早くなります。
今はそういう時期、と腹を括った上で、いかにその時期を少しでも楽に過ごせるか?を考えてみてください。
前述の通り、子どもはあっという間に大人になって自立していきますし、苦しい時期はずっとは続きません。
そして、その苦しみは自分一人で乗り越える必要はないのです。
子どもが親を選ぶ理由第一位は、「お母さんを助けたい」というものだそうです。
もしかしたら、息子さんは不必要な自立を手放すことを教えにきてくれたのかもしれませんね^^
大切な家族のために、どんどん手を抜いて、楽して、ズルく生きちゃってくださいね。
しばちょこさんが、一人で抱えていた荷物を周りの人と分かち合って、毎日を少しでもハッピーで過ごせるようになることを、心から祈っています!
*現在あれこれサービス停止中です。再開をお楽しみに!
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