【二人目ハラスメント】
心が弱っているような時は、無意識に他人軸にもなりやすいものですよね。
自分の意見が他人に受け入れてもらえないような気がする時って、実は他でもない自分自身が、自分の考えに対して疑いや否定的な感情を感じているのかもしれません。
だとしたら、まずは自分の素直な気持ちを受け入れてあげませんか?
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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!
はじめまして。
現在四ヶ月目の男の子を育てています。
初めての妊娠、出産、育児ということで、プラス先月転勤で引越し、知らない街、知り合いもいなくて、育児ノイローゼ中です。
私は正直、出産するまでは、もっと育児は簡単だと思っていましたし、楽しいものだと思っていました。
年齢が33才なので、二人目はできたら産みたいなあと思っていました。しかし、出産が壮絶すぎて、その後の育児の大変さを知った今では、「絶対二人目は産まない、産みたくない」と思っています。
でも、産後、色々な方に「絶対二人目は産みたくない」っていうと、決まって「今はそう思うけど、絶対産みたくなるよー」っとママからは言われます。知り合いのおじさんとかは「二人目産んだ方がいい、家族は多い方がいい」と言われます。
ん?私は一人でいいって言ってるし、産みたくないって言ってるのに、なんで受け入れてもらえないの??って傷つきます。
あんなに痛い出産をもう一度しろと?
出血過多で輸血レベルまでなったのに。
肛門まで裂けたのに。私に死ねと言ってるの?とまで思ってしまうくらい、世の中は二人目ハラスメントが多く感じます。
今後もっともっとママ友が増えていくと、二人目ハラスメントが増えていくのかなあと思うとゾッとします。
その場合、ママ友など、どのように受け答えしたらいいのでしょうか?
お力添えください。よろしくお願いします。
(星の王子さまさん)
「自分らしさ」をとことん追求する、ライフワーク研究家サトヒです!
なによりもまずは、出産、そして日々の子育て、本当にお疲れ様です。
出産って、個人差はもちろんあるものの、やっぱり命を懸けた壮絶な経験だと思いますし、どんなに壮絶な経験であっても、実はそれはスタート地点。
出産で体力を使い尽くしたと思ったら、すぐさまその夜から授乳とオムツ換えのエンドレスリピートの始まり…。
心も身体も休まる暇もないうちに、気づいたら「壮絶」の本番ともいえる、育児ライフに足を突っ込んでるような状態です。
まず、寝れない。
常に子供に意識が向いていて、最優先はいつも子供。
自分のペース皆無だし、そもそも自分自身に集中する時間が微塵もない。
その上、ご主人の転勤で引越しで、知らない場所、知らない人に囲まれた場所での子育ては、本当に気苦労も多く、心を許して愚痴を言える相手も、リラックスできる場所も、なかなか見つかりませんよね。。。
今、お子様が4ヶ月とのことで、これから少しずつ外に出られるようになっていくと、子連れで参加できるイベントなどで、少しずつ知り合いになれる人もできていくかもしれませんが、まだまだ出産の疲れが癒えない時期だとも思いますので、無理は禁物です。
しかし、まだ4ヶ月で、周りは2人目の話をするのですか。。。
なんだか、気が早い気もしますけどねぇ…。
ってか、余計なお世話すぎません?(怒)
そもそも論ですが、世間とか、周りって、いつだって勝手なことを言うもんだと思うんですね。
結婚してなければ、「結婚しないの?」
子供がいなければ、「子供は産まないの?」
1人目を産めば、「2人目はどうするの?」
女の生き様は、今でこそ様々になってはきましたが、いわゆる”世間一般”というのは、個人ほど考え方が進んでいないので、古い考えをアレコレ押し付けてくるものだと思っています。
事あるごとに、「これが普通でしょ?」とか言って、麒麟だかバクだか知りませんが、いるのかいないのかもわからない、伝説上の架空の生き物のごとき、「普通」とか「常識」とか「一般的には」なんて生き方を、”あるべき理想の姿”として押し付けてきたりするもんです。
個人的に、「普通」に疑問を感じるので、こんな回答もしてます。
本来ならば、一般的な価値観なんて、あるようでないものなので、それを押し付けるような他人の意見なんて、聞く必要はさらさらないのですが、日本人って、「周りの人と同じであること」を良しとする価値観を持ちやすいので、つい一般的にどうか、ということに縛られやすいんだと思うんです。
つまり、「他人軸」になりやすい、ってことなんですけどね。
「他人の意見に影響される」ということは、「他人軸」になってしまっている、ということでもあるわけです。
星の王子さまさんは、「絶対二人目は産みたくない」って思っているんですよね^^
私は、「それでいいじゃん!」って素直に思うんですけど、星の王子さまさんはどうでしょう?その自分の考えに、微塵の迷いもないですか?
もしかしたら、そんな自分の思いに対して、「本当に、それでいいんだろうか?」と疑う気持ちが、どこかにあるのではないでしょうか?
「子供はなるべくたくさん産まなきゃダメなのかな」
「2人目を産みたいと思えない私はダメなのかな」
他人の意見を聞くたびに、自分自身に対して、そんな風に思ってしまっているのかもしれません。
また、他人の意見を聞けない自分への、否定的な感情もあるのかもしれません。
「周りの人は良かれと思って言っているかもしれないのに、こんな風に不快に感じてしまう自分は、心が狭いんじゃないか」
とかね。心優しい人ほど、人の意見を無碍にできずに、罪悪感を抱えたりするものなので。
>ん?私は一人でいいって言ってるし、産みたくないって言ってるのに、なんで受け入れてもらえないの??って傷つきます。
そう感じてしまうのは、誰よりも自分自身が、「一人でいい、2人目は産みたくない」という気持ちを、受け入れきれていないせいなのかもしれません。
だとしたらまずは、「今、2人目を産みたいと思えない自分」に大きなマルをつけてあげませんか?^^
まだ33歳ですし、これから気分が変わることも十分に有り得ますが、「今はもう産みたくないと思っている」自分の気持ちを、尊重してあげていいと思うんです。
今は育児で大変な時期ですので、きっと心も万全な状態ではないと思うんです。
そんな風に、ちょっと心が弱っているような時は、無意識に他人軸にもなりやすいものです。(つまり、他人の目が気になりやすい、ということです。)
そんな他人軸に聞く魔法の呪文は
「自分は自分、他人は他人」
です。
自分の考えにOKを出せれば、他人の考えにもOKが出せます。
2人目を欲しいと思える人もいるし、欲しいと思えない人もいる。
それのどちらもが、正しくも、間違ってもいません。
どっちが「自分らしいか?」ということの方が、ずっとずっと大切だと思うのです。
自分にとって、気分が楽になって、幸せに感じられるのはどっち?
無理をせず、リラックスしていられるのはどっち?
今の自分にとって、居心地の良い考えはどっち?
そこで出た、”自分らしい考え”にOKを出せれば、自分らしくない、他の考えに対しても、「そう考える人もいるんだな~」と客観的に感じられるようになるものです。
ここからは私事ですが、私もなかなか出産がハードだったので、本当に長い間、2人目を前向きに考えることができませんでした。
子供が4歳くらいになって、自分で自分のことが随分とできるようになり、話が通じるようになってきてようやく、自然と「2人目、産んでもいいかも」と思えるようになったんですよね。
そのくらい、2人目について考えるのは、私にとっては時間がかかることでした。
もちろんその間、本当に1人でいいのか?と悩みましたし、周りのママたちの2人目ラッシュを横目で見ながら迷いが出たり、年齢に対する焦りもいっぱい感じてきました。
でも、どうしても、無理に欲しいとは思えなかったんですよね。
だからといって、2人目を考え始めたからって絶対にできるわけでもないですし、もしかしたら、このまま1人っ子になるかもしれませんが、私は私のタイミングでの選択を、「自分らしい」と尊重しようと思っています。
星の王子さまさんも、今の自分の選択を、大切にしてあげませんか?
いつだって私たちは、「今」の気持ちに従いながら、未来へ向かって進むことしかできないのだと思います。
だから、星の王子さまさんが、今感じていることに素直に耳を傾けてあげてください。
そして、2人目を考える余裕もないほど、日々の育児と一生懸命、真剣に向き合っていること。
楽しいことばかりじゃない子育てだけど、それでも必死にありったけの愛を、お子さんに対して全力で注ごうと、毎日奮闘していること。
今は、まずそんな自分への労いの方が先なんじゃないかなぁ?って、私は思うのです。
もしかしたら、2人目を勧められる度に、「もっと頑張れ!」って周りから言われているような気がしてしまうのかもしれません。
だけど、今のままで十分すぎるほどよくやっているという事実を、まずは自分が受け入れてあげましょう^^
そして、身体がボロボロになっても、命を懸けてでも出会いたかった、目の前の小さな命を愛するということこそが、今の星の王子さまさんにとって、一番大切なことだと思うのです。
逆に言えば、それ以外はどうでもいいことばかりなんです。他人の意見も、まだ見ぬ将来の話も、そんなもの関係ないって、堂々と割り切ってしまって大丈夫なんです。
そして何より、そんな風に子育てを頑張っている自分自身を、お子さんと同じように大切にしてあげてくださいね!
たまには、旦那さんに預けて、ほんの少しでもリフレッシュできる時間を取ってみませんか?
知らない土地で、身近に頼れる人がほとんどいないならば、行政のサービスや、地域のファミリーサポート、保育園の一時預かりなどもありますので、調べてみると良いと思います。
自分にとっても、そしてなによりお子さんにとっても、一人で抱えすぎてしまうのは、不幸なことだと思います。
だって、子育てで一番大切なのは、お母さんが笑顔でいることだから^^
公共のサービスなら、そんなに費用もかからないと思いますので、自力で全てをどうにかしようとせず、使えそうな他力から少しずつ試してみて、少しでも子供と離れてリラックスできる環境を増やせると良いですね。
子育ては、長距離マラソンですから、息切れしないように、自分のケアをしながら、のんびりいきましょう!
もう少し、お子さんが大きくなって、自分のことを考えられるようになったら、お師匠様のこちらの本もオススメですよ^^(産後すぐは目が疲れやすいので、くれぐれも無理はしないでくださいね~)
また煮詰まりそうになったら、いつでもお話、聞かせてくださいね~。
「母業」という、偉大かつ難題に勇気をもって挑む、星の王子さまさんの勇敢なチャレンジを、心から応援しています!
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