無価値感が作る親密感の怖れとその乗り越え方【ココロノマルシェ】

ココロノマルシェ

【友達の優しさを受け取れなくて困っています】

自分の存在価値に自信を持つことができないと、身の回りの人間関係の中で、「自分の価値を証明したい」という欲求に振り回されてしまうことがあります。

だけどまずは、傷ついた心を抱えながらも、お友達の思いを信じたい、受け取りたいと強く願う自分の愛情を信じてあげて欲しいのです。

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ココロノマルシェにご相談頂いた内容に回答しています!

友達の優しさを受け取れなくて困っています。
こんにちは。 友達の優しさを受け取れなくて困っています。 相手はシンプルな考え方で、気持ちの切り替えができる子。一方で私...

こんにちは。
友達の優しさを受け取れなくて困っています。

相手はシンプルな考え方で、気持ちの切り替えができる子。一方で私は考えすぎて引きずるタイプ。

それでも気が合い、私のことを家族のようだと思ってくれたりと、本当に嬉しいのですが常に疑いの気持ちが出るようになってしまいました。

少し距離をとって連絡を控えてみても相手にして欲しい欲求が強まるばかりで、逆に情緒不安定になってしまいました。

相手はそんな私に理解を示してくれるのですが、いざ交流を再開してみても「もっともっと!」となるか、「本当に?信じていいの?本当??」と試すような言動を繰り返してしまうのです。会わないと寂しくて死にたくなり、会っても満たされない。

依存と執着でボロボロな気分です。

自分に対して私はどうしたい?と問いかけても何も返ってきません。唯一「私は彼女のことが大好き。でも捨てられるのは怖い」という気持ちだけははっきり見えます。

いつ来るかもわからない終わりの気配に怯えているんだと思います。
私は病院へ行った方がいいのでしょうか。

(nikkiさん)

「自分らしさ」をとことん追求する、ライフワーク研究家サトヒです!

まずnikkiさんには、いつか関係が終わってしまうのが怖くなってしまうほど、大好きなお友達がいるってステキなことだと思うのです。

今は、「捨てられることへの恐怖」の方が強くなってしまっているのでうまく感じられないかもしれませんが、nikkiさんお感じている依存や執着の根っこにあるのは、確かにお友達への「愛情」なんですよね^^

優しくしてくれたり、家族のように思ってくれたり。

そんな気持ちが嬉しくないわけありません。

そして、そんな風に自分に対して思いを向けてくれる人が、大切じゃないわけがありません。

だから、今感じている苦しみが、お友達を思う気持ちの強さとイコールなんだ、ということは、頭の片隅に置いておいて欲しいと思うんですね。

nikkiさんが今感じている、「私は彼女のことが大好き。でも捨てられるのは怖い」という感覚のことを、「親密感の怖れ」と呼んだりします。

「ヤマアラシのジレンマ」なんて例えもありますが、本当は近づきたい気持ちがあるのに、近づこうとすると、怖れが出てそれ以上近づけなくなってしまう…。そんな状態のことを指します。

そもそも、どうしてそんなにも「捨てられる怖れ」が出てしまうのかという部分については、もう少しお話を細かく聞いてみないとわからないのですが

一般的にいわゆる「見捨てられ不安」の原因として、「無価値感」が深く結びついていると考えられています。

無価値感というのは、読んで字のごとく、「自分の存在には価値がない」と感じることです。

それは、自分の価値をうまく信じられていない(簡単に言えば自信がない)状態で、その根っこには「自分には愛される価値がない。だから、人は自分を見捨てるだろう。」という思い込みがあったりするんですね。

自分の前提が「価値のない私は見捨てられる」だったら、目の前にどんなに自分のことを好きだと言ってくれる人がいても、信じられるわけがありません。

だから、どうしても相手の言動を信じることができなくて、相手の気持ちを試そうとしたり、うまく相手の気持ちを受け取れなかったりするのです。

なので、おそらくnikkiさんは、これまで「自分が愛される」という自信がうまく持てずにきてしまったのかもしれません。

その自分の思い込みや前提というのは、自分が育ってきた環境で作られていくものなので、もしかしたら、ご両親との関係の中で「私は十分に愛されている」と感じられるような機会が少なかったのかもしれません。

幼少期に、十分に甘え、依存し、「ありのままの自分を愛してもらった」記憶が持てないと、自分の存在価値に自信を持つことができず、大人になってから、身の回りの人間関係の中で、「自分の価値を証明したい」という欲求に振り回されてしまうことがあるんですね。

nikkiさんのお友達は、nikkiさんを信頼し、幸せを願い、親しく付き合っていたいと思ってくれているのだと思います。

その気持ちがうまく信頼できないのは、nikkiさんが自分自身の価値を信じられないことと同じなのです。

「私は私で大丈夫」
「私はこのままで愛される価値がある」
「ありのままで愛されてもいい」

そんな風に自分を思えない分、そうしようとしてくれる人の思いを素直に受け取れなくなってしまうのですが

何より大切なのは、そんなにも傷ついた心があるなら、素直にお友達の気持ちを受け取れなくたってしょうがないよね~?ってことです。

そもそも、今悩んでいるのは、今はうまく受け取れないけど、ちゃんと相手を信頼して、気持ちを受け取れるようになりたい!っていう思いがあるからだと思うのです。

それが、相手への愛情なんです。

だから、そんなに自分を責めなくても大丈夫なんですよ^^

まずは自分の無価値感という誤解をしっかりと解くことが先決。

お友達は、その間もきっとnikkiさんを信頼し、待っていてくれるはずです。

無価値感をどう癒すか?という方法は、色々あると思うのですが、まずはその感覚を感じている自分をイメージして、ぎゅっと抱きしめてあげましょうか。

「お友達が大好きなのに、信じられないのは辛いね」
「本当は、もっと近づきたいんだよね」
「だけど、怖いんだもん。しょうがないよね」
「見捨てられるのは不安だよね」
「一人になるのは怖いよね」

そんな風に、ただただ感じている気持ちと共に、自分をぎゅーっと抱きしめるイメージをしてみましょう。

そして、深呼吸。

不安な気持ちを抱えている時に、その自分を否定してしまうと、不安な自分はますます不安になってしまうものです。

だから、まず自分でその気持ちを受け止めてあげる。

不安な気持ちを感じた時の処方箋も書いたことがあるので、良かったら参考にしてみてください^^

そして、心が落ち着いたら、自分の価値を改めて見つめ直してみましょう。

無価値感を感じている間は、自分の良いところやステキなところが見えなくなってしまうものです。

だから、自分には愛される価値がないように思えてしまう。

でも、本来価値がない人なんていません。

人間の性質は全て、「愛」が形を変えたものだからです。

長所も短所も紙一重であって、自分の捉え方次第で、見え方が変わるものなのです。

自分の良いところに、もっと目を向けてあげませんか?

自分ができなかったことではなく、できたこと、やってきたことに目を向けてあげませんか?

そうやって、少しずつ、自分の心に開いてしまった穴を、自分で埋めていくんです。

そうすれば、自分に向けられた愛情を、ちゃんと自分の心の中に留めておけるようになっていきます。

そうやって、少しずつ自分の心の愛情タンクを満たしていって、その溢れた分で相手を愛せばいいのです。

まずは、自分の価値を50個書いてみるワークからやってみましょうか~。

いきなりじゃ出てこないかもしれませんが、私も過去自分の価値と向き合ったことがあるので、こちらもご参考まで!

少しずつ少しずつ、蛇口の先から一滴ずつ落ちる水がコップにたまっていくように、自分の心に愛と安心感を溜めていきましょうね^^

nikkiさんが、自分の不安と向き合い、不要な思い込みを手放して、目の前に確かにあるはずのたくさんの愛を、両手を広げて受けて取れるようになることを、心から祈っています!

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